軽量人工床土利用の被覆尿素肥料を多量施肥した育苗箱全量施肥

タイトル 軽量人工床土利用の被覆尿素肥料を多量施肥した育苗箱全量施肥
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1998
要約 育苗箱全量施肥において、軽量人工床土を用いると、全重量は25%軽量化でき、被覆尿素肥料を苗箱に多量施用しても、育苗に必要な保水性及び移植に必要なマット強度が得られる。
背景・ねらい 育苗箱全量施肥は、施肥窒素利用率が高く、追肥が不要なため、
環境保全型・省力栽培法として普及面積が急増している。しかし、
肥料が増えると、その体積分だけ床士が減るのでマット強度が弱く、
苗箱が乾燥しやすくなる。
そこで保水性のある軽量人工床土を用いて
被覆尿素肥料を多量施用した育苗について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 慣行床土は、山土を加熱処理したI社製である。
    混合床土は、軽量人工床土(バ一ミキュライトとピ一トモスを混合したT社製)
    と慣行床土を体積比 7対3で混合したものである。
    被覆尿素肥料は、シグモイドタイプの肥効調節型肥料100日タイプを用い、
    1000g/箱施用する。この場合、移植時に裁植密度70株/坪で25箱/10a使用すると、
    窒素成分40%では、10Kg N/10aで、窒素成分30%では、7.5Kg N/10aに相当する。
  2. 育苗箱全量施肥の全重量は、混合床土を用いることで慣行床土に比ベ、
    25%程度軽減できる
    (図1)。
  3. 床土の育苗箱当たりの易効性有効水分量は、
    慣行床土の被覆尿素肥料500g/箱に比ベ、混合床土の被覆尿素肥料500g/箱は約
    l.7倍、1000g/箱でも約1.4倍と多く、
    保水性がよいので出芽や生育に十分な水分が保たれている
    (図2)。
  4. 苗質は、混合床土と慣行床土ともに、被覆尿素肥料1000g/箱が、
    500g/箱に比べ草丈、乾物重でややまさる
    (表1)。
  5. 混合床土は、被覆尿素肥料1000g/箱で、マット強度が10kgとなり、
    移植作業に支障のないマット強度が確保されている。しかし、
    慣行床土の被覆尿素肥料1000g/箱では、5.4kgと弱く移植作業に支障がある
    (図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 多量施用時の育苗箱全量施肥を行う場合には、軽量人工床土を用いる。
  2. 混合床土は、軽量人工床土と慣行床士を体積比7対3に混合し、
    ムラのないように良く混合する。
  3. 残った軽量人工床士はpHが変化するので次年度は使用しない。
図表1 231238-1.gif
図表2 231238-2.gif
図表3 231238-3.gif
図表4 231238-4.gif
カテゴリ 肥料 育苗 乾燥 施肥

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