| タイトル |
小石丸生糸の力学および吸湿特性 |
| 担当機関 |
福島県蚕業試験場 |
| 研究期間 |
1999~2003 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
優れた絹糸として期待の大きい小石丸生糸の、その力学および吸湿特性は顕著であり、絹繊維の高級性能とするしなやかでやわらかく、かつ安定した腰を持つ豊麗な風合いの絹素材である。
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| 背景・ねらい |
絹糸の高級性能とする豊麗な風合い、安定した腰の特性は、原蚕種によってより 顕現すると思われる。最近期待の大きい小石丸生糸について、この力学特性 および吸湿能から素材評価を行い、一層高い付加価値を付与することができるか どうかを検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 小石丸生糸の応力伸長曲線は、その降伏点まではやや緩やかな勾配の線形で、
やわらかい生糸であり、以降のカーブも滑らかで伸長率25%以上で破壊点に 達する。応力も4g/dをクリアし、ヤング率は900kg/平方ミリメートルより高い 程度で、総じて粘り強く弾性に富み、かつ柔らかくしなやかな形質を示す生糸 である(表1)。
- 劣化や耐久性の評価を与える応力緩和弾性率の解析によると、弾性率の緩和が
より緩やかで、その緩和スペクトルは低く、耐久性に優れ、劣化しにくい生糸 である(図1)。
- 小石丸生糸の吸湿能の解析では、その等温吸湿曲線は、低湿度の単分子吸着に
相当する領域において大きな吸湿量を示す。一方、高湿度側の毛管凝縮が 支配的領域でややセーブされる傾向を示す (図2)。その単分子吸着量(Vm)は最も高く、 細孔径は小さい。
- 吸湿挙動を、水との相互作用係数(x1)により解析すると、小石丸
生糸の特に高湿度側の水和に対する比較的強い抵抗があり、分子の凝集エネルギー は高く凝縮水が多いことを示す(図3)。
- 微分吸着熱量(L)は、小石丸生糸では、常に最も高い吸着熱量(L)を持ち、
特に水分率の低いところで高い値で、単分子吸着にかかわる内部表面の 極性基荷電密度が高いこと、より分子間凝集力が高く相互作用が強いことを示す。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 絹としての特質は、従来の蚕品種等の中では最高位に属する。
- 生糸量歩合が極めて低いことが重い課題である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
品種
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