東北北部地域に自生するヘラオオバコにおける機能性成分の含有量

タイトル 東北北部地域に自生するヘラオオバコにおける機能性成分の含有量
担当機関 東北農業試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 東北北部地域に自生するヘラオオバコ(Plantago lanceolata L.)は、葉に抗酸化能を有するActeoside、利尿および消炎作用を有するAucubinとCatalpolを蓄積し、それらの含有率の個体差が大きい。また、それらを同時に高濃度に蓄積できる。
背景・ねらい ヘラオオバコはオオバコ属の植物であり抗酸化能を有するフェニルエタノイド
配糖体のActeoside、利尿および消炎等の作用を有するイリドイド配糖体の
Aucubin、Catalpolなどを蓄積し、家畜のインスリン反応性の改善、腎機能の
向上、抗炎症作用などの効果が明らかにされており、本草種を用いることにより
家畜の健全性が改善されて安心で安全な畜産物の生産に寄与することが期待
される。我が国において本草種は、帰化植物として広く分布しており、自生個体の
機能性成分を明らかにすることにより、機能性の高い品種の作出や栽培技術の
確立に応用できる。ここでは、東北北部地域に自生するヘラオオバコの個体が
蓄積する機能性成分とその含有量の個体差を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 東北北部の4場所に自生するヘラオオバコはフェニルエタノイド配糖体のActeoside
    、イリドイド配糖体のAucubinとCatalpolを蓄積し、含有率の個体差が大きい
    (表1)。
  2. Aucubinとこれを前駆物質として生合成されるCatalpolについて見ると、採取
    場所毎にAucubinに比較してCatalpolにおいて変動係数が大きい。特に青森県の
    自生個体では他の採取場所に比較してCatalpolの含有率がAucubinの含有率に比較
    して高くなっており、Catalpolの個体差が大きい(表1)。
  3. 全採取場所の計40個体について、Acteoside含量とAucubinならびにCatalpol含量
    との間に正の相関があった。ActeosideとAucubinならびにCatalpolを同時に高濃度
    に蓄積できる個体も存在する。
    (図1、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 機能性牧草類作出のための基礎資料となる。また、医薬品等の製品開発に
    応用できる。
  2. 本実験での機能性成分の個体差には遺伝変異と環境変動が関与している。
    今後、この変異・変動を個別に解明する必要がある。
図表1 231543-1.gif
図表2 231543-2.gif
図表3 231543-3.gif
カテゴリ 機能性 機能性成分 栽培技術 品種

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