雨よけトマトの低段密植による不耕起連続栽培法

タイトル 雨よけトマトの低段密植による不耕起連続栽培法
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 2000~2000
研究担当者 菅原和仁
佐藤成利 
発行年度 2000
要約 緩効性肥料を使用することで、途中、追肥を行わずに栽培が可能である。また、抑制作型においてわき芽を挿し芽苗として利用し、立毛間定植することにより、種子苗と同程度の収量が得られるとともに、連続した収穫が可能となる。
背景・ねらい 雨よけトマトの生産規模拡大による長期安定出荷を推進するため不耕起連続栽培、わき芽挿し芽苗利用による栽培法を検討し、育苗・栽培の省力化および秋期の収量向上、ハウスの有効活用を図ろうとするものである。
成果の内容・特徴
  1. 緩効性肥料を1作目(半促成栽培)に施用することで、2作目(抑制栽培)は無施肥での栽培が可能である(図1)。
     
  2. 抑制栽培作型において1段または2段花房直下のわき芽挿し芽苗を立毛間定植することで種子苗と同程度の収量、品質が得られ6月下旬~11月上旬まで連続収穫が可能となる(図2,表1)。 
      
  3. 各作型の摘心段数は3段とするが、後作等の予定がない場合は、抑制作型の摘心段数を4段までとすることができる。
成果の活用面・留意点
     
  1. 抑制栽培作型の1,2段目は、着蕾期の高温によって収量が減少することがあるのでホルモン処理、温度管理の徹底を図る(表2)。
  2. 挿し芽苗の第1花房は除去し、第2花房から収穫する。
  3. 立毛間定植の場合、密植栽培により、収量の減少が懸念されるので半促成作型のわき芽、不要な下葉は早期に除去する。
  4. 挿し芽苗としてわき芽を採取する場合は、葉数2枚時の採取を心がける。
  5. 育苗では、軟弱徒長とならないよう温度管理、水管理に注意する。
  6. わき芽を挿し芽苗として自家増殖したものは、自己の経営地での栽培のみに使用する。
図表1 231660-1.jpg
図表2 231660-2.jpg
図表3 231660-3.jpg
図表4 231660-4.jpg
カテゴリ 肥料 育苗 温度管理 規模拡大 経営管理 栽培技術 収量向上 出荷調整 省力化 施肥 トマト 水管理

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