集卵トレー等の次亜塩素酸ソーダ消毒によるサルモネラの農場汚染防止技術

タイトル 集卵トレー等の次亜塩素酸ソーダ消毒によるサルモネラの農場汚染防止技術
担当機関 福島鶏試
研究期間 2001~2001
研究担当者 矢口弘子
岡崎充成
関澤春仁
発行年度 2002
要約 集卵トレー・コンテナを介したサルモネラの採卵鶏農場への侵入を防ぐ方法として、次亜塩素酸ソーダ消毒液による集卵トレー・コンテナの消毒は、10分間の浸漬でサルモネラの殺菌に有効である。
キーワード 集卵トレー、集卵コンテナ、サルモネラ、鶏卵、次亜塩素酸ソーダ、消毒
背景・ねらい 鶏卵によるサルモネラ食中毒が重要な問題となっている。採卵鶏農場から鶏卵選別包装施設への出荷時に使用される集卵トレー・コンテナは施設内で入り交じり、未洗浄・未消毒のまま再び不特定農場へ返送されるケースが多い。これら集卵トレー・コンテナにはサルモネラが付着していることがあり、農場汚染の原因として重要視されることから、集卵トレー・コンテナの実用的で食品(鶏卵)に対して安全な消毒方法を試みる。
成果の内容・特徴 1.
鶏糞・塵埃・卵内容物等の付着した未洗浄の集卵トレー・コンテナを直接、食品添加剤の次亜塩素酸ソーダ液に浸漬し、自然乾燥後そのまま集卵に使用するものである。
2.
次亜塩素酸ソーダ150ppm液(厚生労働省「卵選別包装施設の衛生管理要領」中の洗卵洗浄水と同濃度)を作成し(1200リットルの水道水に12.5%原液を1500ml混合)、作成した消毒液100Lあたり、トレー10枚を収納したコンテナ1個を浸漬する。浸漬槽には光・空気との接触を遮蔽するため、上ふたをする。
3.
消毒効果の判定法として浸漬前後におけるトレー・コンテナのサルモネラの有無を拭き取り検体を用い、HTT選択増菌培地、XLT-4分離培地を使用した方法で、また浸漬前後におけるトレーの一般生菌数・大腸菌群数の変化を定法に従い調べる。
4.
浸漬前におけるトレー・コンテナのサルモネラ汚染状況はトレーの陽性率が58.6%、コンテナの陽性率が63.6%である(表1)。
5.
10分間の浸漬時間はトレー・コンテナに汚れとともに付着したサルモネラの殺菌に有効である(表2)。
6.
浸漬による一般生菌数・大腸菌群数に対する消毒効果は、トレー表面において一般生菌数は102.43.0、大腸菌群数は101.73.2オーダーの減少が認められる。浸漬時間の差による消毒効果の違いは見られない(図)。
7.
消毒液を反復使用すると、液の汚れの増大とともに消毒液中の残留塩素濃度(オルトトリジン法;簡易測定器材使用)が顕著に減少し、原液の追注が必要となる(表3)。
成果の活用面・留意点 1.
未洗浄の集卵トレー・コンテナをそのまま浸漬する方法なので簡便・省力的である。
2.
噴霧消毒法とちがい、付着物の中まで消毒液が浸透するので、確実に消毒できる。
3.
消毒液を数回連続使用し残留塩素濃度が低下した場合は、原液を追注して使用するか、消毒液を交換する。
4.
消毒後の集卵トレー・コンテナに次亜塩素酸ソーダが残っても、食品添加物なので安全である。
図表1 231978-1.gif
図表2 231978-2.gif
図表3 231978-3.gif
図表4 231978-4.gif
カテゴリ 簡易測定 乾燥 出荷調整

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