北部限界地域における大豆・小麦立毛間2年3作栽培技術

タイトル 北部限界地域における大豆・小麦立毛間2年3作栽培技術
担当機関 営農技術研究室
研究期間 2001~2004
研究担当者 高橋昭喜
長谷川聡
藤田智美
発行年度 2004
要約 極早生大豆「ユキホマレ」、小麦「ネバリゴシ」を用いることにより、岩手県北地域でも大豆・小麦立毛間播種栽培の2年3作が可能である。
キーワード ダイズ、コムギ、立毛間播種
背景・ねらい 大豆・小麦立毛間播種栽培技術は、岩手県央以南では可能であるものの、県北部では、麦立毛間での大豆播種期が遅くなりすぎるため困難と判断されていた。しかし、従来品種より極早生で晩播適性の高い大豆「ユキホマレ」が育成され、この品種を導入することにより、大豆-小麦-大豆の2年3作の可能性が見いだされたことから、県北部における大豆・小麦立毛間播種2年3作栽培技術の確立を図る。
成果の内容・特徴
  1. 1作目大豆は「ユキホマレ」を用い、6月第5~6半旬播種、条間75cm、苗立ち本数は約30,000(本/10a)を目標に、播種粒数約40,000(粒/10a)とする。成熟期は9月第 6半旬~10月第2半旬、収穫期は10月第1~3半旬である。
  2. 2作目小麦は「ネバリゴシ」を用い、大豆立毛間に9月第5~6半旬播種、条間75cmの条播、播種量7~8(kg/10a)とする。成熟期は7月第2~3半旬、収穫期は7月第3~4半旬である。
  3. 3作目大豆は「ユキホマレ」を用い、小麦立毛間に6月第5半旬~7月第1半旬播種、条間75cm、苗立ち本数は約30,000(株/10a)を目標に、普通栽培の約5割増しである約60,000(粒/10a)とする。成熟期は9月第6半旬~10月第3半旬頃、収穫は10月第1~4半旬頃である(以上図1,表1,表2)。
  4. 立毛間播種作業には、立毛間播種機を用い、管理作業は乗用管理機、収穫作業は豆ソバ用コンバイン(小麦には機種によるが自脱型コンバインも可)を用いる。
成果の活用面・留意点
  1. 雑草管理技術に関しては「No.18 東北農業研究成果情報(2003年度)P126」を参照する。
  2. 小麦、大豆は気象条件等により成熟期・収穫期が若干変動するが、立毛間で播種をする際の間作期間の目安は小麦、大豆とも概ね25日以内とする。
  3. 施肥は立毛間播種機に装着されている条施肥機を用いるが、施肥量等は慣行栽培に準ずる。
  4. 間作期間中は薬剤の処理は、種子消毒を含めて一切不可であるが、その他の期間は慣行に準じて雑草及び病虫害を防除する。
図表1 232208-1.gif
図表2 232208-2.gif
図表3 232208-3.gif
カテゴリ 病害虫 管理技術 小麦 栽培技術 雑草 種子消毒 施肥 そば 大豆 播種 品種 防除 薬剤

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