軟白栽培したウルイの収穫後の着色特性と着色防止法

タイトル 軟白栽培したウルイの収穫後の着色特性と着色防止法
担当機関 山形県農業研究研修センター
研究期間 2002~2004
研究担当者 石山久悦
高橋亨
大木淳
発行年度 2004
要約 収穫後の軟白栽培ウルイは、温度20℃照度1,000Luxの条件下で6~8時間後に軟白栽培の出荷基準を超える着色(緑化)となる。着色を防止するためには、収穫後の温度が10~25℃の範囲では、できるだけ低温にするほうがよい。
キーワード ウルイ、着色、温度、照度
背景・ねらい 近年、ウルイの生産は拡大傾向にあり、緑化栽培と軟白栽培で産地の確立が図られている。しかし、軟白栽培されたウルイは、収穫後に着色(緑化)し、販売時に商品価値が低下しやすい。
そこで、軟白栽培したウルイの収穫後の環境条件による着色(緑化)程度を明らかにして防止対策を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 軟白栽培したウルイは、収穫後の温度条件が10℃~20℃の範囲(照度1,000Lux)では、温度が低いほど着色(緑化)が遅く、20℃と25℃の着色(緑化)に要する時間は同等である。(図1、図2)
  2. 20℃の温度条件(照度1,000Lux)では、収穫6~8時間後に軟白栽培の出荷基準を超える着色と
    なるが、10℃の温度条件では、収穫24時間経過後も出荷基準を超える着色に至らない。(図1、図2)
  3. したがって、収穫後の着色(緑化)を防止するためには、収穫後の温度条件が10℃~25℃の範囲ではできるだけ低い温度条件にする。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験はインキュベーター内で行い、光源は白色蛍光灯である。
  2. 販売環境調査として地元3箇所の量販店調査したところ、販売店においての商品陳列場所
    の温度及び照度は、冷蔵棚で10.5~13.8℃ 1,000~2,200Lux、特設コーナーで約20℃約1,000Luxであったことから、特に、特設コーナーは着色しやすい環境条件にある。(表1)
  3. 収穫後速やかに当該技術を活用するとともに、箱内などへの暗所保存を併用する。
図表1 232336-1.gif
図表2 232336-2.gif
図表3 232336-3.gif
図表4 232336-4.gif
カテゴリ 出荷調整

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