タイトル |
萌芽が早く、収量性が高い、若茎色が紫色のアスパラガス新品種「福島交8号」 |
担当機関 |
福島農総セ |
研究期間 |
2002~2007 |
研究担当者 |
園田高広
金山貴明
林有子
佐久間秀明
仁井智己
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発行年度 |
2007 |
要約 |
若茎色が紫色のアスパラガス「福島交8号」を育成した。この品種は、既存の紫アスパラガス品種と比較して、萌芽が早く、収量性が高い。
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キーワード |
アスパラガス、品種、育種・選抜
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背景・ねらい |
福島県のアスパラガス生産の振興を図るために、特色のある県オリジナル品種を育成する。
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成果の内容・特徴 |
- 市販の紫アスパラガス種子由来の選抜株同士を交配して得られた雌雄混合品種である(図1)
- 露地ほ場における収穫開始日は、「Purple Passion」と比較して5日、「MW500W」と比較して3~4日早い(表1)。
- 2年株および3年株の収量調査の結果、「Purple Passion」より収穫本数が多い(表2、3)。収量は、2年株で「Purple Passion」より多く、「MW500W」より少なく、3年株で「Purple Passion」より多く、「MW500W」並である。
- 平均1茎重は、「Purple Passion」より軽く、「MW500W」より重い。
- 収穫若茎は濃赤紫に着色する。また、グリーンアスパラガスより穂開きによる規格外茎率が低く、頭部の締まりが良い(表4)。
- 「Purple Passion」と同様に4倍体であり、2倍体のグリーンアスパラガス「MW500W」、「UC157」と比較して、草丈が高く、第1側枝発生位置が高い(データ略)。
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成果の活用面・留意点 |
- 紫アスパラガス栽培農家の生産性を高めることができる。
- グリーンアスパラガスと組み合わせることにより、消費者の多様なニーズに応えることができる。
- 本品種の種苗供給は、当面福島県内のみとする。
- 病害虫抵抗性は付与していないため、慣行と同様の適期防除が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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図表6 |
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カテゴリ |
病害虫
アスパラガス
育種
害虫
新品種
抵抗性
品種
防除
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