タイトル | アブラナ科野菜辛味成分の一酸化窒素産生抑制効果 |
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担当機関 | (独)農業技術研究機構 野菜茶業研究所 |
研究期間 | 2000~2001 |
研究担当者 |
伊藤秀和 一法師克成 東敬子 東尾久雄 |
発行年度 | 2002 |
要約 | アブラナ科野菜の辛味成分であるアリルイソチオシアネート及びベンジルイソチオシアネートは、誘導型一酸化窒素合成酵素の誘導を抑制することでマクロファージの一酸化窒素産生を抑制する。 |
キーワード | アブラナ科野菜、イソチオシアネート、一酸化窒素、マクロファージ |
背景・ねらい | 高齢社会を迎え、健康の維持・増進に対する関心は極めて高くなっており、野菜の健康維持機能が注目されている。そこで、新たな機能性として、野菜の機能性成分中に、がんや老化に関与することが知られている活性酸素の一種である一酸化窒素(NO)の産生抑制物質の探索を行い、その作用機作を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. アブラナ科野菜の辛味成分であるアリルイソチオシアネート及びベンジルイソチオシアネート(図1)は、リポ多糖で刺激されたマクロファージの一酸化窒素の産生を抑制する(図2)。 2. これらイソチオシアネート類は、一酸化窒素の合成を行う誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の誘導を阻害する(図3)ことにより、一酸化窒素の産生を抑制する。 |
成果の活用面・留意点 | 1. この知見はアブラナ科野菜の辛味成分を活用した、機能性食品の開発に活用できる。 2. 本研究で得られた評価結果の活用にあたっては、さらに動物実験によるin vivoでの評価が必要である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | あぶらな 機能性 機能性成分 機能性食品 |