大型送風散布機の性能

タイトル 大型送風散布機の性能
担当機関 山型農試
研究期間 1988~1989
研究担当者
発行年度 1989
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 大型送風散布機(VSA100-11)は、農道走行式の拡散散布機で農道から噴霧粒子を
      送風機で飛散させ広い散布作業幅を確保し防除作業の省力化をねらった防除機
      である。
    2. 本機は、風速1m/s以下で、上昇気流の発生していない気象条件での防除が可能である。
  2. 技術・情報の適用効果
    1. 使用薬剤と希釈倍率は、防除基準のとおりで、散布量は防除基準より少ない120~130
      リットル/10aであるが、散布量は作業速度で調整できる。
    2. 噴霧粒子の到達距離は、向風条件では80m程度で、追風条件では100m以上であるが、
      90~100m付近から稲株元への付着がやや劣る。
    3. いもち病及び紋枯病防除試験の結果から、防除効果の期待できる散布作業幅は
      70~80m程度である。
    4. 作業は、走行車運転、散布機運転と案内人2人の計4人の組作業で、4.35ha/hrのほ場
      作業量である。しかし、薬液の補給作業が総作業時間の40%を占めるため用水路の
      水量を十分に確保するとともに、補助給水ポンプを併用し効率的に給水する
      必要がある。
    表1. 作業精度
    表2. 防除効果(いもち病発病状況)
    表3. 防除効果(紋枯病の発病状況)
    表4. 作業能率
  3. 適用の範囲
    ほ場区間が長辺80m以下の水田とし、長辺100mの水田は、補完防除を行っても省力化が
    期待できる。
  4. 普及指導上の留意点
    1. 本機利用可能な作業時間帯は、夜明から午前8時頃までの、できるだけ無風条件の時
      とする。
    2. 防除区域の作業順路は、周辺環境や風条件を考慮して効率的に組む必要がある。
    3. 追風条件の時は、送風機を調整して周辺の他の農作物や人家等へ飛散しないよう
      留意する。
    4. オペレーターは、騒音が大きいので、トランシーバーを使用し連絡とる。
    5. 用水路に十分水量を確保できない場合は、給水車を準備する必要がある。

図表1 233218-1.gif
図表2 233218-2.gif
図表3 233218-3.gif
図表4 233218-4.gif
カテゴリ 病害虫 いもち病 省力化 水田 防除 薬剤

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