| タイトル |
飼料増給による双子分娩母牛の発情回帰促進技術 |
| 担当機関 |
東北農業試験場 |
| 研究期間 |
1989~1993 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1990 |
| 成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 黒毛和種・日本短角種の双子分娩牛を妊娠末期2カ月間と分娩後3カ月間、単子分娩牛
と同一給与量の日本飼養標準100%(妊娠末期2カ月間に胎児発育に要する養分量または 授乳に要する養分量をそれぞれ成雌牛の維持に要する養分量に加えた量として算出) で飼養すると、分娩後の初回排卵日数に差はないが分娩後の発情回帰日数は、 双子分娩牛67.6±12.0日、単子分娩牛40.6±6.6日で、明らかに双子分娩牛の 発情回帰は遅延する。遅延の原因は双子分娩牛が無発情排卵を繰り返すためであった (図1)。しかし、この遅れは双子分娩牛を 日本飼養標準に対して120%で飼養することによって48.4±6.9日と早期化し、 飼料増給により双子分娩牛の繁殖機能回復が改善し得ることが示された (表1)。
- 妊娠末期1ヵ月間に、日本飼養標準100%で飼養した双子分娩牛では血中グルコース
濃度が低下する一方で遊離脂肪酸、ヒドロキシ酪酸濃度が単子分娩牛の2~3倍に 上昇した。発症は認めなかったがケトーシスにかなり類似の血液性状であり、 エネルギー不足に陥っていることが明らかで、この時期の飼養管理は注意を要する ことが示唆された(表2)。
- 技術・情報の適用効果
一年一産を遂行するにあたり、双子分娩牛の分娩後の発情回帰促進が20%程度の 飼料増給により可能であることが示され、双子生産現場における適正な飼養管理の 目安となる。
- 適用の範囲
肉用繁殖牛飼養地帯
- 普及指導上の留意点
単子分娩牛、双子分娩牛の双方に適正な飼養管理を実施するためには妊娠末期において 胎児数を確認する必要があり、その方法の確立が待たれる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
飼育技術
繁殖性改善
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