洋菓子適性が優れる高アミロースの小麦は蒸留水によるSRCテストによって判別できる

タイトル 洋菓子適性が優れる高アミロースの小麦は蒸留水によるSRCテストによって判別できる
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター
研究期間 2008~2009
研究担当者 西尾善太
伊藤美環子
田引 正
山内宏昭
三浦秀穂
関 昌子
発行年度 2009
要約 アミロース含量が高いほど薄力粉適性が優れる。「農林61号」準同質遺伝子系統ではアミロース含量は簡便な判別法である蒸留水のSRCテストと高い相関を示す。
キーワード 小麦、洋菓子適性、アミロース、SRCテスト
背景・ねらい 現在、国内にはおよそ100万トンの菓子用の小麦の需要がある。しかし、菓子製品の中でも特に付加価値の高いスポンジケーキやクッキーといった洋菓子向けの小麦粉は、その原料のほとんどを輸入小麦に依存している。本研究では洋菓子向けの国産小麦の品質を飛躍的に向上することを目的として、アミロース含量が洋菓子の品質に与える効果を解明し、輸入小麦に劣らない高品質かつ高付加価値の洋菓子向け国産小麦の判別法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 本実験に用いた系統は、小麦粉のアミロース含量を決定する3種類のワキシー(Wx)遺伝子(Wx-A1, Wx-B1, Wx-D1)をそれぞれ1つずつ変異させた8タイプの「農林61号」由来の準同質遺伝子系統である(表1)。
  2. 小麦粉のアミロース含量は焼成によって膨張するクッキーの直径と強い正の相関を示す(図1)。
  3. 小麦粉のアミロース含量はスポンジケーキの体積とも強い正の相関を示す(図1)。
  4. 4種類のSRCテスト(蒸留水、炭酸ナトリウム、スクロース、乳酸)のうち、蒸留水のSRCテストがアミロース含量と最も強い負の相関を示す(図2)。
  5. 低蛋白含量の「農林61号」準同質遺伝子系統を用いても同様の結果が得られる(データ省略)。
成果の活用面・留意点
  1. SRC(Solvent Retention Capacities)テストの方法は米国穀物科学会(AACC)のAACC method 56-11に準じる。
図表1 234048-1.png
図表2 234048-2.png
図表3 234048-3.png
カテゴリ 高付加価値 小麦

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