| タイトル |
飼料作物から牛の餌とバイオエタノールを作る |
| 担当機関 |
(独)農業環境技術研究所 |
| 研究期間 |
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| 研究担当者 |
北本宏子
堀田光生
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| 発行年度 |
2009 |
| 要約 |
飼料作物を収穫後、サイレージ発酵している間に、糖化とエタノール発酵を同時に行う今までにないバイオエタノール「固体発酵法」を開発しました。原料となる飼料作物からエタノールと飼料を作り、ゴミが出ません。
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| 背景・ねらい |
セルロース系バイオマスを原料としたエタノール生産技術の開発が求められていますが、その実用化のためには、原料の貯蔵・糖化・蒸留コスト・廃液処理といった克服すべき課題が多々あります。我々は、バイオエタノールと家畜飼料を同時に生産すると、バイオエタノールのみ生産する場合に生じる課題を克服できると考えました。
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| 成果の内容・特徴 |
- 既存のサイレージ調製工程に、糖化酵素とエタノール発酵用酵母を添加するだけで、廃液を出すことなく低コストで家畜飼料とバイオエタノールを同時に生産する「固体発酵法」を開発しました(図1)。
- 固体発酵法の有効性を評価するために、刈り取り直後の飼料用イネ(ホールクロップ)を切断後、酵素(セルラーゼ+グルコアミラーゼ)と微生物(酵母と乳酸菌)を添加し、現物250gの系で発酵させました。20日間発酵後、乾物重量1トンあたりに換算すると213リットルのエタノールが蓄積されました。
- 材料を切断し貯蔵しておくだけで、今回用いた飼料イネホールクロップ発酵後のエタノール生産効率は、農林水産省の目標値の7割に達しました。(エタノールを農林水産省目標の100円/Lで生産するための原料のエタノール変換効率は、玄米で450L/t、イナわらでは260L/tです。今回用いた飼料用イネの内訳(重量比)は玄米:イナわら=3:7のため、目標値は317L/tと試算しました。)
- 1トンのホールクロップからエタノールを213リットル生産する際に必要な糖化酵素の価格は127円です。また、酵素添加量を1/10に減らした場合では、エタノールが1トン当たり129リットル生産され、この時の酵素の価格は26円(Lエタノール)に押さえられました。
- この方法では、通常バイオマスからエタノールを生産する際に問題となる原料や発酵残さの腐敗を防ぎ、廃液や廃棄物を出すことがありません。この方法で生み出されたバイオエタノールで農機具を動かし、発酵残さを家畜の飼料として利用する一方で、家畜排泄物を肥料として農地に還元すれば、地域内で消費する化石エネルギー消費量を減らし資源を循環利用できます。
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| 成果の活用面・留意点 |
本研究の一部は農林水産省委託プロジェクト「地域活性化のためのバイオマス利用技術の開発」による成果です。
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
肥料
コスト
飼料作物
飼料用作物
低コスト
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