| タイトル |
底質有機物量のコントロールによる、生物多様性を向上させる干潟造成技術 |
| 担当機関 |
三重県農水商工部 |
| 研究期間 |
2007~2010 |
| 研究担当者 |
国分秀樹
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| 発行年度 |
2009 |
| 要約 |
多様な生物の定着に適した有機物量に底質を調整することにより、生物多様性を向上させる干潟造成技術を開発した。異なる有機物量の干潟の調査より、底生生物の生息に適した有機物量を明確にし、浚渫土を用いて有機物量を調整した約1haの人工干潟を造成した。造成後5年の調査から干潟生物の自律安定性についてまとめた。特定一種の水産有用種を目標に置かず、多様な干潟生物の再生が本技術の特徴である。
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| 背景・ねらい |
現在の閉鎖性海域において、海域が本来備えている自然浄化能力が低下している原因として、埋め立てや干拓による干潟藻場の減少による健全な物質循環が失われることにあると考えられる。そのため、閉鎖性海域の環境を改善するには、陸域からの流入負荷の削減を図ると同時に、干潟藻場の回復、再生を進めることにより、豊かな生態系の回復を図ることが重要な課題である。本研究では、特定一種の水産有用種を目標に置かず、多様な干潟生物の再生を達成するための干潟造成技術の開発を行った。
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| 成果の内容・特徴 |
底質の有機物量の異なる6ヵ所の自然干潟と、6ヵ所の人工干潟の現地調査より、干潟における底生生物の種類数と個体数共に高くなる底質条件として、有機物量(COD:3-10mg/g-dry)・含泥率(15-35%)でことを明らかにした。さらに本成果を用いて英虞湾内に浚渫土を用いて、底質の有機物量と含泥率を前述の値にコントロールした人工干潟を造成し、造成前後5年間、底質及び底生生物の変化について調査し、その再生効果について実証した。その結果、造成前と比較し造成後約2年では、種類数で約5倍、湿重量で約2倍以上に、底生生物が増加することが確認できた。また再生産も確認でき、造成後約3年で自立的に安定することが明らかになった。
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| 成果の活用面・留意点 |
土木工学的な手法が中心かつ特定の水産有用種をターゲットにした、これまでの干潟再生技術に対し、多種多様な生物の生息に適した干潟底質の条件を定量化、実証したことにより、今後生物多様性の高い干潟の設計が可能となった。今後閉鎖性海域のにおける漁場環境再生の一つのツールとして、公共事業等で使用可能である。ただし、干潟材料の選定と、人工干潟造成後のメンテナンスについては、造成現場にあった対応が必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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