少量土壌培地耕における無加温半促成アムスメロンの培養液濃度管理

タイトル 少量土壌培地耕における無加温半促成アムスメロンの培養液濃度管理
担当機関 滋賀農技セ
研究期間 2006~2008
研究担当者
発行年度 2008
要約
アムスメロンを少量土壌培地耕で山崎処方メロン用培養液を用いて無加温半促成栽培する場合、給液濃度を定植から開花までの期間はEC2.0dS/m、開花後30日間はEC1.5dS/mとし、それ(開花後30日)以降は水のみで管理すると、1200~1300gの果重、糖度15度以上の品質が確保できる。
キーワード 少量土壌培地耕、アムスメロン、培養液管理、半促成栽培
背景・ねらい
滋賀県の施設メロン栽培は23haで、そのうち14haがアムスメロンを中心としたハウス栽培である。土耕のアムスメロンは、連作により近年、つる割病や黒点根腐病などの難防除土壌病害が多発し生産が不安定となりつつある。少量土壌培地耕はトマトやキュウリで土壌病害回避に有効なことが実証されており、アムスメロンでも有効であると考えられる。 このため、本方式による培養液管理技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. アムスメロンを少量土壌培地耕で無加温半促成栽培する場合、培養液は山崎処方メロン用培養液を用い、定植から開花までの期間をEC2.0dS/m、開花後30日間をEC1.5dS/mで給液し、それ以降は水のみで管理すると、販売規格の上位等級とされる果重1200~1300g、内果肉糖度(Brix)15以上の果実が収穫できる(表2)。
  2. 開花までの培養液濃度が高いほど中位(第15)と上位(第25)葉が大きくなる(表1)。
  3. 開花以降に高濃度(EC2.0)や遅くまで給液すると(40日後まで)、果実糖度の低下や裂果の増加がみられる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 力枝として放任した上位3節の側枝の伸長が旺盛になるため、本葉の受光が悪くならないように適宜誘引する。
  2. 排液率を収穫するまで常に3~4割になるよう給液管理し、給液量が不足しないようにする。
  3. 少量土壌培地耕では、土耕に比べハウス内の湿度が低い。
  4. 少量土壌培地耕では、培地表面が常時湿潤となるので、深く定植すると、つる枯病の発生のおそれがあるため、浅植えする。
  5. 少量土壌培地耕の構造や概略については
    http://www.pref.shiga.jp/g/nogyo/kikaku/shoryodojyo.pdf を参考にする。
図表1 235002-1.jpg
図表2 235002-2.jpg
カテゴリ 病害虫 管理技術 きゅうり 栽培技術 トマト 根腐病 防除 メロン

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