泌乳ステージごとの検定日乳量に対する体細胞スコア効果の推定モデル

タイトル 泌乳ステージごとの検定日乳量に対する体細胞スコア効果の推定モデル
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター
研究期間 2009~2012
研究担当者 山崎武志
萩谷功一
長嶺慶隆
武田尚人
山口 諭
曽我部道彦
齊藤祐介
中川智史
富樫研治
鈴木啓一
発行年度 2012
要約 日乳量に対する体細胞スコア(SCS)の効果は、SCSの高さでクラス化するモデルによる推定が妥当である。SCSの上昇に伴う日乳量の低下は、初産および2産ともに泌乳前-中期、後期および末期の3区分で異なるため、それぞれ区分して推定する必要がある。
キーワード 体細胞スコア、乳量損失、乳牛
背景・ねらい 乳中体細胞数(千個/mL)を対数変換した体細胞スコア(Somatic cell score; SCS)は、酪農現場における乳房炎の管理指標である。また、SCSの上昇にともなって日乳量が低下することが指摘されており、その程度は産次および泌乳ステージによって異なる。そこで、初産および2産の牛群検定記録を用いて、泌乳ステージごとの日乳量に対するSCSの効果を推定する最適なモデルを検討し、その効果を推定する。
成果の内容・特徴
  1. 日乳量に対するSCS効果を推定するモデルの適合度は、初産および2産について、それぞれSCSに対する4次回帰および6次回帰により推定するモデルにおいて最も高い。しかし、回帰による推定は、データ数が少ない、SCSの高い範囲において推定精度が低下する(図)。そのため、日乳量に対するSCSの効果は、SCSの高さで日乳量をクラス化するモデルによる推定が妥当である。
  2. 各SCSクラスにおける、日乳量に対するSCS効果の推定値は、初産のSCSクラス8を除き、分娩後60日以内(泌乳前期)と61‐150日(泌乳中期)との間に有意な差(P<0.05)がない。一方、初産のSCSクラス2-8および2産のSCSクラス3-7において、泌乳前期と、分娩後151‐240日(泌乳後期)および241‐305日(泌乳末期)の推定値間に有意差(P<0.05)がある。さらに、初産のSCSクラス3、4、6、および2産のSCSクラス1、3-6において、泌乳後期と泌乳末期の推定値間に有意差(P<0.05)がある(表)。このことから、日乳量に対するSCSの効果は、初産および2産ともに泌乳前-中期、泌乳後期および泌乳末期の3区分により推定する必要がある。
成果の活用面・留意点
  1. SCSの上昇にともなう日乳量の損失量の予測、または検定日乳量および泌乳曲線に対するSCS補正係数の算出に利用可能である。
  2. 北海道における2004年‐2010年の牛群検定記録から、牛群‐年‐季節内の検定記録数が産次ごとに20以上である48牛群の初産牛21,238頭および2産牛15,281頭の分娩後5‐305日記録に基づく推定結果である。
図表1 236170-1.png
図表2 236170-2.png
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/harc/2012/130f0_01_12.html
カテゴリ 乳牛

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