| タイトル | 瀬戸内海中央部のトラフグ稚魚の生息場所と成長移動を把握 |
|---|---|
| 担当機関 | 岡山県農林水産総合センター |
| 研究期間 | 2010~2012 |
| 研究担当者 |
草加耕司 片町太輔 小島大輔 |
| 発行年度 | 2013 |
| 要約 | 瀬戸内海中央部で産卵・ふ化したトラフグは、全長約10mmに成長した6月中旬から河口域周辺へ接岸、水深1m以浅の干潟や砂浜に出現した。その後、水深5m以浅の浅海域で50mmまで成長、さらに12月上旬には全長約230mmまで成長し、沖合へ移動することが明らかになった。その後は西方へ移動する個体が確認された。 |
| 背景・ねらい | 瀬戸内海のトラフグは春に水深数十メートルの海底で産卵し、仔稚魚は汽水域に接岸後、幼魚は秋に沖合へ移動することが知られている。幼稚仔魚の分布と成長等に関しては、有明海や伊勢湾における研究が存在するものの、天然魚の初期生態については未だ不明な部分が多い。そこで、岡山県の児島湾と高梁川周辺におけるトラフグ幼稚魚の分布及び成長とその生息環境との関連を調べた(図1)。 |
| 成果の内容・特徴 | 1.6~8月に児島湾と高梁川周辺の干潟あるいは砂浜で、袖幅4m、目合い1mmのサーフネットを50m曳網してトラフグ属稚魚を採集し、ミトコンドリアDNA解析により種判別を行った。3年間で全長9.8~65mmの稚魚110尾が採集された。トラフグ稚魚は6月中旬~8月上旬にシマフグ、クサフグ、コモンフグとともに出現し、小型個体ほど低塩分で底質粒径の細かい地点に出現する傾向がみられた(図2)。 2.7~12月に県内4地区の小型定置網(水深5m以浅)の幼魚を調査した。7月上旬に全長約30mmから漁獲され始め、7月下旬から8月上旬をピークに徐々に減少しながら12月上旬230mmまで出現した(図3)。 3.9~10月に県東部で漁獲された平均全長163mmの幼魚17尾に標識を装着して再放流し、移動状況を調査したところ、13か月後に全長385mmに成長した放流魚が、400km西方の大分県国東沖で1尾再捕された(図4)。 |
| 成果の活用面・留意点 | トラフグ資源回復の方策として、稚魚の生息するの河口干潟の維持管理と小型魚保護の重要性を示すことができた。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4496&YEAR=2013 |
| カテゴリ |
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