| タイトル | ヤマメの成魚放流による渓流漁場運営の可能性の検討 |
|---|---|
| 担当機関 | 栃木県水産試験場 |
| 研究期間 | 2013~2013 |
| 研究担当者 |
高木優也 綱川孝俊 久保田仁志 |
| 発行年度 | 2014 |
| 要約 | 大量に放流して大量に集客するヤマメの成魚放流により、渓流漁場運営が可能であるかを実際の河川で検証した。回数を分けて小まめな放流を行っている漁場では、釣り人も満足、かつ漁協も黒字の漁場運営が実現されていた。このような漁場では、高齢で渓流釣りを始めた釣り人を集客しやすいという特徴が見られた。 |
| 背景・ねらい | 渓流魚の成魚放流は集客力の高い増殖手法であるが、1尾あたりの単価が高いこととや、釣り人による釣果の差が大きいことから、漁協も釣り人も満足できる漁場をつくることは難しいとされている。しかし、回数を分けて小まめな放流を行うなど、1人に大釣りされるのを防ぐ手法をとれるならば、そのデメリットは解消できる可能性がある。そこで、そのような放流を実際に行っている漁場で、ヤマメの成魚放流で釣り人も満足、漁協も黒字の漁場運営が可能であるかを検証した。 |
| 成果の内容・特徴 | ヤマメの成魚放流(平均67g)による渓流漁場運営を行っている栃木県の1河川において、釣り人を対象にアンケート調査を実施した(図1)。その結果、以下のことが明らかとなった。 1.釣り人1人1日あたりの釣果(13.0尾:図2)は、満足できる釣果(12.5尾:満足度を普通以上と回答したときの釣果)を超えていた。 2. 釣り人1人1日あたりの釣獲がヤマメの成魚放流のみでまかなわれているとして、収入(発券金額)と支出(放流金額)を計算したところ、漁協にとっては228~534円の黒字であった。 3.高齢で渓流釣りを始めた釣り人が比較的多かった(図3)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 本漁場では、1)平均67gとやや小型のヤマメ成魚を、2) バケツで広範囲に小まめに放流し、3)追加放流の回数も年7回と多くすることで、1人に大釣りされるのを防いでいる。ヤマメの成魚放流は高い集客力が見込め、流程の短い漁場(調査河川の流程は約20km)でも収益を上げることができる。また、このような漁場では、移動しなくても数が釣れるので、高齢の釣り人でも楽しめる。そのため、高齢で渓流釣りを始めた釣り人の集客を見込める。 しかし、上記の3点を満たすのが困難な漁場(例えば、流程の長い漁場では放流にかかるコストが増大する)では、収益を上げるのは難しくなると考えられる。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4865&YEAR=2014 |
| カテゴリ | コスト |
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