タイトル | SCARマーカーによるカキ「太月」、「太天」の交雑実生の甘渋性識別 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 |
研究期間 | 1997~2014 |
研究担当者 |
三谷宣仁 河野淳 山田昌彦 佐藤明彦 伴雄介 上野俊人 白石美樹夫 神崎真哉 辻本誠幸 米森敬三 |
発行年度 | 2014 |
要約 | 非完全甘ガキ「太月」および「太天」と完全甘ガキとの交雑による実生個体の甘渋性はSCARマーカーにより識別できる。幼苗段階で選抜し完全甘ガキのみを圃場に植栽することで、完全甘ガキの交雑育種を効率化できる。 |
キーワード | カキ、甘渋性、SCARマーカー、早期選抜 |
背景・ねらい | カキの新品種育成ではこれまで完全甘ガキ同士の交雑を中心に進めてきたが、樹勢・収量性の問題から、非完全甘ガキを交雑親に利用する必要がある。カキの甘渋性(完全甘ガキ-非完全甘ガキ)はAst遺伝子座によって支配され、優性の非完全甘ガキ遺伝子(A)と劣性の完全甘ガキ遺伝子(a)が存在する。一般に栽培されているカキの品種は6倍体であり、6つの対立遺伝子の中にAが1つでもあると非完全甘ガキとなる。非完全甘ガキを交雑親に用いて完全甘ガキ個体を得るためには、非完全甘ガキに完全甘ガキを交雑して得た非完全甘ガキに、完全甘ガキを戻し交雑する必要があるが、完全甘ガキの出現率は高くない。このため戻し交雑から得られた個体の甘渋性をSCAR(sequence characterized amplified region)マーカーにより幼苗段階で早期に識別できれば、完全甘ガキ個体のみを圃場に植栽でき、新品種の育成効率を大幅に向上させることができる。 これまでに非完全甘ガキ「黒熊」について、Ast遺伝子座に連鎖する領域に3種類のアレル(A1、A2、およびA3)が存在し、A1についてはPCRプライマーE8.5とE9rで、またA2およびA3については7H9FとAST-Rにより、それぞれ検出できることが明らかになっている。そこで、非完全甘ガキ「黒熊」と完全甘ガキ「太秋」との交雑から生じた非完全甘ガキ品種で、樹勢・収量性が優れる「太月」および「太天」と、完全甘ガキとを交雑して得た実生個体について甘渋性をSCARマーカーによって識別し、表現型と比較してその有効性を検証する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/fruit/2014/fruit14_s09.html |
カテゴリ | 育種 かき 新品種 新品種育成 高接ぎ 品種 |