タイトル | 圃場の排水不良は暖候期に野良イモの生存率を低下させる |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 2010~2014 |
研究担当者 |
岩田幸良 廣田知良 矢崎友嗣 鈴木剛 岩崎暁生 井上聡 臼木一英 |
発行年度 | 2014 |
要約 | 深さ0.5 m までの飽和透水係数の最小値と野良イモの生存率の間に正の相関がある。過湿による野良イモ生存率の低下は、春先の融雪ではなく、暖候期の降雨による高土壌水分下での馬鈴薯塊茎の腐敗により引き起こされる。 |
キーワード | 飽和透水係数、過湿、バレイショ、野良イモ、塊茎腐敗 |
背景・ねらい | 北海道道東地域では、気候変動により冬に土壌が深く凍結しなくなったことで、収穫後に取り残されたバレイショ塊茎が翌年に雑草化する「野良イモ」が問題になっている。野良イモの防除には、冬の除雪(雪割り)により地温を低下させ、バレイショ塊茎を凍死させる方法が有効である。一方、積雪による断熱効果によりバレイショ塊茎の死滅の条件である-3°Cに地温が到達しなくても、秋に圃場に残された塊茎の一部が生存せず野良イモ化しない場合がある。しかし、凍結以外の要因でバレイショの生存率が低下する原因については明らかにされていない。バレイショ塊茎腐敗の要因には、凍結の他、過湿の影響が考えられる。そこで、過湿に影響を与えると考えられる土壌物理性と野良イモ生存率の関係を、十勝地域の8箇所の農家圃場から得られたデータから調査する。また、過湿により野良イモが死滅する時期について、室内試験により明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/harc/2014/harc14_s24.html |
カテゴリ | 病害虫 雑草 排水性 ばれいしょ 防除 |