タイトル | ニホンナシ「幸水」の果実肥大はGA4とPCaの組合せ処理で促進される |
---|---|
担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門 |
研究期間 | 2007~2009 |
研究担当者 |
伊東明子 阪本大輔 板井章浩 西島隆明 大久保直美 中村ゆり 森口卓哉 中島育子 |
発行年度 | 2016 |
要約 | ニホンナシ「幸水」では、ジベレリン(GA)の不活化阻害活性を持つプロヘキサジオンカルシウム(PCa)とGA4を主成分とする剤を混用して果梗に処理すると、果肉のGA4含量が増加し果実肥大が促進される。しかしGA3を主成分とするGA剤では効果が低い。 |
キーワード | ニホンナシ、植物成長調節剤、ジベレリン、ジベレリン生合成阻害剤、果実肥大 |
背景・ねらい | 国産果実の主要輸出先である東アジア諸国では贈答用として大玉な果実の需要が大きく、効果的な果実肥大促進技術が求められている。わが国ではニホンナシの成熟期および果実肥大の促進剤としてGA3+4の混合剤が農薬登録されているが、早生の主要品種「幸水」では効果が低い。 植物ではジベレリン(GA)の主要な活性型はGA1およびGA4で、それらの1,2位二重結合型であるGA3およびGA7も同様に生理活性が高い。ニホンナシではこのうちGA4 とGA7の効果が高い(Ito et al., 2000)。一方プロヘキサジオンカルシウム(PCa)はGAの前駆体から活性型合成まで(GA12からGA4およびGA53からGA1)、および活性型の不活性化(GA4からGA34およびGA1からGA8)の両方の段階を抑制する(図1)。このため活性型GAをPCaとともに果実へ処理すると、PCaによるGA不活性化阻害作用により処理した活性型GAの含量が高く保たれ、GA単用処理よりも強い果実肥大効果をもたらすことが期待される。そこでGAによる果実肥大促進効果を増強する狙いで、PCaとGAの混用剤を供試し、「幸水」に対する果実肥大促進効果を明らかにする。
|
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 |
|
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nifts/2016/nifts16_s11.html |
カテゴリ | 病害虫 農薬 品種 輸出 |