タイトル | 生きたカイコの絹糸腺を利用する新規シルク素材化法の開発 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 |
研究期間 | 2014~2016 |
研究担当者 |
亀田恒徳 秦珠子 小島桂 寺本英敏 吉岡太陽 |
発行年度 | 2016 |
要約 | 新規に開発した「生きたカイコより直接取り出した絹糸腺を用いたシルク素材化法」により得られた素材は、従来の絹繭由来再生シルク素材に比べ、安全性、丈夫さ、水への不溶性の面でより優れる。 |
キーワード | シルク新素材、国内養蚕、医療用素材 |
背景・ねらい | 医療応用材料の分野におけるシルクへの期待が高まる中、絹繭を精練・溶解させ得られる再生シルクタンパクを用いた素材化が競われている。しかし、繭の精練・溶解過程におけるエンドトキシンの混入やタンパクの分解(分子量低下)が避けられず、再生シルク由来の素材では、安全性や丈夫さの面で天然絹糸から期待される性質に大きく劣る。本研究は、カイコの絹糸腺に含まれるシルクタンパクを直接素材化に応用するための技術を開発することで、上述の問題を排除し、本来のシルクらしさを活かした安全で丈夫な素材の創成を目指すものである。本研究で得られる素材のシルクらしさを物性面、構造面、安全性等、多角的に評価することで、従来の再生シルクを用いた素材化に対する、絹糸腺シルクを用いた素材化の優位性を明確にし、結果として、生きたカイコをそのまま使うという必要性が国内養蚕カイコの需要拡大をもたらすことをねらう。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nias/2016/nias16_s15.html |
カテゴリ | カイコ 需要拡大 |