サルモネラO4抗体を用いた凝集反応はO5抗原の有無により凝集値が異なる

タイトル サルモネラO4抗体を用いた凝集反応はO5抗原の有無により凝集値が異なる
担当機関 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門
研究期間 2016~2018
研究担当者 中井悠華
伊藤秋久
小川洋介
Swarmistha Devi Aribam
Marta Elsheimer-Matulova
白岩和真
Stevens M.B. Kisaka
彦野弘一
西川明芳
秋庭正人
川原一芳
下地善弘
江口正浩
発行年度 2017
要約 血清型O4群に属するSalmonella enterica serovar Typhimurium(S.Typhimurium)はO5抗原保有株とO5抗原欠損株がある。O4抗体を用いたマイクロプレート凝集反応試験は、S.TyphimuriumのO5抗原の有無により凝集値が異なる。
キーワード サルモネラ、O5抗原、O4抗体、マイクロプレート凝集反応試験
背景・ねらい サルモネラ属菌は、2,600以上の血清型に分類され、血清型別は、菌体表面にあるO抗原とH抗原の抗原性の相違により分類される。血清型O4群に属するSalmonella enterica serovar Typhimurium(S.Typhimurium)は、O5抗原保有株(O5+:1,4,5,12:i:1,2)とO5抗原欠損株(O5--:1,4,12:i:1,2)がある。サルモネラ属菌のO抗原の血清型別検査は各抗血清を用いた凝集反応試験により判定されている。本研究は、S.TyphimuriumのO5抗原保有株とO5抗原欠損株を用いたO4、O1、O12抗体の反応性を比較検討したものである。
成果の内容・特徴
  1. S.TyphimuriumO5抗原欠損株に、O抗原のアセチル化に関与するoafA遺伝子を導入するとO5抗原発現株となる(図1、表1)。
  2. S.TyphimuriumのO5抗原の有無によるO1およびO12抗体による凝集値は変化がない(表1、図2)。
  3. S.TyphimuriumO5抗原発現株とO5抗原欠損株によるO4抗体の反応性を免疫電子顕微鏡で観察すると、O5抗原発現株の方がO5抗原欠損株に比べて、O4抗体による抗原結合がより少ない(図1)。
  4. S.TyphimuriumO5抗原発現株とO5抗原欠損株のO4抗体によるマイクロプレート凝集反応試験は、O5抗原発現株の方がO5抗原欠損株より凝集値が低い(表1)。
  5. S.Typhimuriumの野外分離株によるO4抗体のマイクロプレート凝集反応試験は、図2に示すとおり、O5抗原保有株の方がO5抗原欠損株より凝集値が低い。
成果の活用面・留意点
  1. S.Typhimuriumの抗原抗体反応は、O5抗原の有無によりO4抗原のみ凝集値が異なる。
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/niah/2017/niah17_s07.html
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