タイトル | 鉄資材と湛水管理による水稲玄米中のヒ素とカドミウム濃度の同時低減技術 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究センター |
研究期間 | 2013~2017 |
研究担当者 |
牧野知之 須田碧海 馬場浩司 中村乾 加藤英孝 山口紀子 赤羽幾子 石川覚 川崎晃 荒尾知人 伊藤正志 宮崎成生 武久邦彦 佐野修司 松本真悟 |
発行年度 | 2017 |
要約 | カドミウムの吸収を抑制する出穂前後3週間の湛水管理とヒ素の吸収を抑制する鉄資材の併用により、水稲玄米中のカドミウム濃度を大幅に低減させつつ、玄米中無機ヒ素の濃度を26~46%減らせる。 |
キーワード | ヒ素、カドミウム、鉄資材、湛水管理、水稲 |
背景・ねらい | 土壌には微量のヒ素やカドミウムが含まれ、水稲は生育過程でこれらを吸収し、一部を玄米に蓄積する。無機ヒ素には発がん性、カドミウムには腎毒性が指摘され、アジアにおける主食である水稲の吸収を抑制する必要があり、コーデックス委員会ではそれぞれ0.35mg/kg(玄米)および0.4mg/kg(精米)の基準値が設定されている。水田土壌中のカドミウムは落水による酸化的条件下で可溶化し、湛水の継続に伴う還元的条件下で不溶化するのに対し、ヒ素は還元的条件下で可溶化し、酸化的条件下では不溶化しやすい。すなわち、ヒ素とカドミウムの吸収はトレードオフの関係にある。本研究では、水稲において湛水管理でカドミウムの吸収を抑えつつ、鉄資材でヒ素の吸収を抑制する両元素の同時低減技術を開発する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/niaes/2017/niaes17_s01.html |
カテゴリ | 水田 水稲 品種 水管理 |