タイトル | ダイズのサポニン組成を制御する遺伝子群 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター |
研究期間 | 2010~2018 |
研究担当者 |
石本政男 矢野亮一 髙木恭子 高田吉丈 佐山貴司 加賀秋人 穴井豊昭 小埜栄一郎 關光 村中俊哉 塚本知玄 |
発行年度 | 2018 |
要約 | ダイズのサポニン組成には4種類の自然変異体が存在する。同定した各原因遺伝子が変異した国産優良品種「エンレイ」の誘発突然変異体は、自然変異体と同様のサポニン組成を示す。遺伝子情報ならびに変異体を利用することにより、ダイズの食味や健康機能性の効率的な育種的改良が可能である。 |
キーワード | 大豆、遺伝資源、突然変異体、食味、機能性 |
背景・ねらい | ダイズサポニン(ソヤサポニン)はトリテルペノイドサポニンに分類され、アグリコン(非糖部)に糖が付加した配糖体の総称である。マメ科植物に広く分布し、根から環境中に放出される事が報告されているが、植物における生理機能の詳細はわかっていない。ダイズでは種子や根に高濃度に含まれている。ダイズサポニンはグループAサポニンとDDMPサポニンに大別される。グループAサポニンは不快味原因物質であるが、DDMPサポニンとその分解産物(グループB,Eサポニン)は健康機能性を示す(「大豆と日本人の健康」渡邊昌監修)。ダイズのサポニン組成に関しては、遺伝資源の探索からsg-1、sg-3、Sg-4、sg-5の4種類の組成変異遺伝子が見つかっている(図1、図2)。なかでも、sg-1とsg-5はグループAサポニンの化学構造と有無を制御することから品種育成への利用が進められている。そこで、本研究では、食味や健康機能性に優れたダイズ品種の効率的な育成のために、これら4種類の自然変異体の原因遺伝子を単離するとともに、育種素材として各原因遺伝子が変異した国産優良品種「エンレイ」の誘発突然変異体を選抜する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nics/2018/nics18_s05.html |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 機能性 大豆 DNAマーカー 品種 良食味 |