課題名 | p.果樹の紋羽病等難防除病害抑制のための要素技術の開発 |
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課題番号 | 2008010613 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,果樹病害研究チーム |
協力分担関係 |
長野県南信農業試験場 長野県果樹試験所 茨城県農業総合センター エムケー精工 神戸大学 岡山大学 県立広島大学 愛媛県立果樹試験場 タカラバイオ |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1)白紋羽病制御技術を開発するため、菌類ウイルスW779dsRNAおよびW958dsRNAの白紋羽病菌に対する病原力低下能、W713dsRNAおよびW720dsRNAの菌体内での安定性、W779dsRNAの土壌表面における白紋羽病菌への移行を明らかにした。また、非病原性菌培養せん定枝チップを白紋羽病自然発病土壌と同程度の人工汚染土壌に体積比で7%量施用することで白紋羽病の発生を抑止できることを明らかにした。2)病原菌の遺伝子機能の解明に向けて、ブドウ晩腐病菌の形態形成および病原性等に関係する新規変異株約600株を作出した。また、カンキツかいよう病菌(KC21株)では、トランスポゾン(Tn5)挿入株11,608株を獲得し、その0.6%にあたる69菌株がきんかんに対する抵抗性誘導能を喪失したことを明らかにした。さらに、外観健全なうんしゅうみかんの成熟果実は、カンキツかいよう病病原細菌の伝染源にならないことを検証した。3)ウイルス性病原体の高精度診断技術の開発に関して、温州萎縮病ウイルスのRT-ICAN法による診断は、他のウイルスおよびウイロイドに対する非特異陽性反応がなく、発光を目視確認して診断できることを明らかにした。また、既に開発した手法を用いて、ルゴースウッド症状を発現するぶどう57樹からRupestris stem pitting-associated virusが検出されることを明らかにし、本ウイルスと症状との関連を示唆した。 |
カテゴリ | 萎縮病 温州みかん きんかん 診断技術 抵抗性 ぶどう 防除 その他のかんきつ |