g.稲病害虫抵抗性同質遺伝子系統群の選抜と有用QTL遺伝子集積のための選抜マーカーの開発

課題名 g.稲病害虫抵抗性同質遺伝子系統群の選抜と有用QTL遺伝子集積のための選抜マーカーの開発
課題番号 2008010629
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,稲マーカー育種研究チーム
協力分担関係 農業生物資源研究所
茨城県農業総合センター
愛知県農業総合試験場
高知県農業技術センター
宮崎県総合農業試験場
沖縄農業研究センター
農林水産先端技術研究所
(株)植物ゲノムセンター
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 1)いもち病抵抗性に関して、国際判別品種の持つPi9,Piz-5を導入した「コシヒカリ」について導入領域を絞り込んだ系統を選抜し、このうちPi9については、系統栽培し同質性をほ場で評価した。またPi20を導入した「ヒノヒカリ」についても遺伝子型による選抜を終えた。2)縞葉枯病抵抗性遺伝子Stva、Stvbおよびいもち病抵抗性遺伝子Pi34を導入したコシヒカリ準同質遺伝子系統「中国IL2号」の特性調査を行い、抵抗性遺伝子の発現を評価するとともに、主要形質の同質性を確認した。3)トビイロウンカ抵抗性に関して、「ヒノヒカリ」を遺伝的背景とし、抵抗性遺伝子Bph16、bph11近傍領域を絞り込んだ系統を選抜した。また、bph11とQbp4offの両QTLをさらに絞り込んで集積化した「HRB199」を育成し、生産力検定試験の結果、同質であることを確認するとともに、各遺伝子の効果、集積化の効果を証明した。さらに、「にこまる」を遺伝的背景とするトビイロウンカ抵抗性、ツマグロヨコバイ抵抗性、いもち病抵抗性遺伝子についてそれぞれ戻し交雑を進めた。4)野生稲などの新規QTLの解析を効率的に行うため、「コシヒカリ」を遺伝的背景とするOryza nivara(インド原産)およびO.rufipogon(Acc104812タイ原産)の染色体断片置換系統群(ILs)の育成を終えた。さらに「コシヒカリ」を遺伝的背景とするO.rufipogon(Acc104812タイ原産)、「いただき」を遺伝的背景とするO. glumepatura(Acc100968スリナム原産)のILsについて各種農業形質を評価した。5)出穂性(晩生)遺伝子を導入することにより、高バイオマス稲を開発することを目的とし、極強稈の飼料イネ品種「たちすがた」、「タチアオバ」を反復親、極晩生品種「Nona Bokra」および「Rayada」を一回親とする交配および戻し交雑を行い、晩生遺伝子座のDNAマーカー選抜により育成を進めた。6)「コシヒカリ」や北海道の系統の良食味性を支配する遺伝子座を解析し、食味のDNAマーカー選抜を可能とした。また、これらのマーカーを用いて新品種候補系統「関東222号」の遺伝子型を明らかにした。さらに、良食味品種「ミルキークイーン」の出穂性を改変し、茨城県においては早生で早期出荷が可能であり、沖縄県においては晩生で多収となる「関東IL7号」を新品種候補系統とした。
カテゴリ いもち病 害虫 縞葉枯病 出荷調整 新品種 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種 良食味

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