課題名 | a.農作業の高精度化・自動化等による高度生産システムの開発及び労働の質改善のための評価指標の策定 |
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課題番号 | 2008010640 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,高度作業システム研究チーム |
協力分担関係 |
北海道立十勝農業試験場 茨城県農業研究所 東京都農林総合研究センター 静岡県農林技術研究所 井関農機(株) (株)ニッカリ (株)クボタ 宮城県農業・園芸総合研究所 福島県農業総合センター 首都大学東京 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 精密管理技術の開発では、1)収量・品質のばらつきを是正するために開発したコンバイン搭載型の収量・品質モニタリングシステムと収量計測装置を局所管理の体系化試験や生産者による作業に、延べ1,500ha以上供試し、荷受け時の品質情報を個別ほ場毎の精密栽培管理データとして活用した。2)資材コストと環境負荷低減を図るために開発した「うね内部分施用法」の現地実証試験を行い、キャベツに加え、だいこん、はくさい作でも肥料施用量を30%以上削減できることをより明確にした。また、部分施用と局所施用と組み合わせた「うね内2段施用法」により、さらに施肥量を削減できる可能性を明らかにした。なお、「うね内部分施用機」は市販が開始された。3)軟弱野菜を対象に農薬の使用量を削減するために開発した送風式捕虫機は、こまつなの簡易ハウス栽培におけるコナガ、ナモグリバエなど飛翔害虫に対する防除価がそれぞれ72.8、92.8と高く、密度低下に効果があることを確認した。 操作性・信頼性の高い自動化・ロボット化技術の開発では、1)水稲生産の無人化一貫体系の実現に向けて、ロングマット苗と車載ネットワークであるCAN(Control Area Network)バスを利用した無人田植機の制御プログラムを改良し、動作の安定性を向上させるとともに、30aのほ場で完全無人作業を実現した。CANバスシステムを活用した無人作業コンバインを試作しセンサ情報の通信動作を確認した。2)除草ロボットの走行系、自律走行制御方式、除草機構などの検討を行いプロトタイプを作成した。3)田植えロボットについて「次世代ロボット安全性確保ガイドライン」に沿ってリスク分析を行い、ほ場の入退出時、自動作業開始時、移植作業時のリスク低減策を提案した。 農作業労働の質を改善するため、1)作業負担評価指標の構成要因のうち作業姿勢の計測に係る被験者の負担を軽減するため、超小型6軸センサと無線タグを使用したケーブルレス計測システムを作成した。2)ビデオ画像からOWAS法による姿勢評価を行うための「農作業解析サポートシステム」を改良し、多様な画像フォーマットへの対応と操作性の向上を実現した。3)農業機械の故障発生状況を信頼性工学の手法を用いて解析し、運転時の留意事項や、メンテナンス時の点検法などに活用できる情報を提示した。 |
カテゴリ | 病害虫 肥料 害虫 簡易ハウス 環境負荷低減 管理技術 キャベツ コスト こまつな 栽培技術 除草 除草機 施肥 だいこん 農薬 はくさい 防除 モニタリング ロボット |