a.土壌及び作物体内成分の分析・診断技術の高度化

課題名 a.土壌及び作物体内成分の分析・診断技術の高度化
課題番号 2008010700
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,土壌作物分析診断手法高度化研究チーム
協力分担関係 長崎県総合農林試験場
長崎県環境保健研究センター
国立環境研究所
茨城県生物工学研究所
小川香料(株)素材技術研究所
埼玉県工業技術センター
日東食品(株)
富士シリシア化学(株)
宮崎大学
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 土壌主題図の作成、土壌診断手法の開発に向けて、1)リモートセンシングデータを活用して水田地帯の土壌水分状況を把握し、水田高度利用適地図を作成するための基礎情報を得た。2)長期資材連用試験データベースから水田土壌の全炭素変動量を予測する帰納式を作成した。稲わら0.5~0.6tの施用は稲わら堆肥1tと同程度の炭素貯留効果があることを明らかにした。 作物ストレスの早期検出・診断手法の開発に向けて、1)ポリアミン等の生体内ストレス応答成分を指標として水稲葉枯症の早期検出・診断を行い、ポリアミン量から判断した葉枯症の原因となる弱いストレスは梅雨期において発生し、強いストレスは8月以降に発生することを明らかにした。2)センチュウの発生段階のそろった同調培養系を確立し、生存率から作物の生産する抗酸化物質の抗酸化能力を評価するバイオアッセイ手法を開発した。 代謝物質の分析手法を開発するため、1)しその品質に関わる香気成分の分析手法を確立し、肥料の種類、収穫時期、葉位によって香気特性および成分プロファイルが変化することを明らかにした。2)密閉チャンバー内での13Cトレーサー手法を確立し、高温登熟被害に対する感受性の異なる水稲品種間ででん粉合成能を比較し、高温感受性品種は炭素が可溶性部に集積するためでん粉合成の低下が生じやすいことを実証した。 窒素代謝に関わる内生細菌の役割を解明するため、1)甘しょの体内窒素固定菌を分離するとともに、分離した内生細菌を根に接種することによって甘しょの初期成育が1.2~1.4倍に増加することを検証した。 硝酸蓄積の機構を解明するため、1)植物ヘモグロビンの発現が抑制された変異株では、硝酸還元効率が低下することを明らかにした。 ナノテクノロジーを利用した作物生理計測・制御技術について、1)ナノテクノロジーを活用して、大豆の品質上問題となる縮緬じわ粒における種皮表面の微細凹凸構造を明らかにした。また、石豆の吸水を可能にする物理的休眠打破装置を実用化した。
カテゴリ 肥料 診断技術 水田 大豆 データベース 土壌診断 品種 リモートセンシング

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