課題名 | (2)健康機能性作物や有用物質高度生産技術の開発 |
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課題番号 | 2008010729 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所 |
研究分担 |
(独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,遺伝子組換え作物開発センター (独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,遺伝子組換え作物開発センター (独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,遺伝子組換え作物開発センター (独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,遺伝子組換え作物開発センター (独)農業生物資源研究所,植物科学研究領域,遺伝子組換え作物開発センター |
協力分担関係 |
大学共同利用機関法人自然科学研究機構基礎生物学研究所 株式会社プリベンテック 国立大学法人島根大学 国立大学法人名古屋大学 国立大学法人京都大学 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 国立大学法人岐阜大学 財団法人生産開発科学研究所 財団法人東京都医学研究機構 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1.血圧調整機能を有する18連結ノボキニン蓄積米のノボキニンは免疫電顕や共焦点顕微鏡による観察から、核に局在して集積していた。この特異な核への集積の原因として18連結のノボキニンが核移行シグナルとして機能することをGFPに連結させたコンストラクトをタマネギ表皮細胞へのパーティクルガンを用いた一過的発現で明らかにした。2.種子胚乳中で高発現させたスギ花粉抗原由来の7Crpエピトープがプロラミンの蓄積しているタンパク質顆粒I(PB-I)に特異的に蓄積される要因として、7Crpペプチド中のシステインが生合成過程でシステインに富むプロラミンと相互作用し、凝集することでPB-Iに蓄積することを明らかにした。3.スギ花粉抗原由来のT細胞エピトープにコレラ毒素のBサブユニット(CTB)を連結させたものと無いコンストラクトを導入した組換え米を用いて、マウスへの経口投与による予防効果を評価したところ、CTB結合においてはIgE抗体やくしゃみの回数の低減といった免疫寛容の誘導に要する投与量を1/50程度に減少させた。CTBの連結が腸管免疫組織へのデリバリーを効率化させることを明らかにした。4.ダニ抗原Der p1を蓄積させたダニ抗原米はマウスに経口投与することで、予防効果のみならず、一部治療効果(T細胞反応性、IL-5による好酸球の抑制)が見られた。5.サイレンシング誘導配列(RSIS)は、抑制させたい遺伝子の特異的配列をRSISに連結し発現させることで、全ての組織において遺伝子発現を抑制できることを明らかにした。RSIS配列を介した各種イネ貯蔵タンパク質の発現を抑制させた組換えイネにおいて、タンパク質のみならず転写レベルで、発現が抑制されていることを明らかにした。6.貯蔵タンパク質の発現の抑制においては、総タンパク質含量が減少しないように、貯蔵タンパク質間で補償作用が見られる。グルテリンの発現を抑制させることでシステイン含量の低いプロラミンの発現が顕著に高まることを明らかにした。7.RSISでプロラミンの発現を抑制させた組換えイネ種子ではリジン含量が非組換えイネ種子に比べ50%程度増加していた。8.26kDのアレルゲンを欠失したコシヒカリ系統において、チオレドキシンを過剰発現し33kDのアレルゲンをRSISにより抑制することで、3種の主要な米アレルゲンを低減させた米を開発した。 |
カテゴリ | 機能性 たまねぎ |