a.直播適性に優れ、実需者ニーズに対応した低コスト業務用水稲品種の育成

課題名 a.直播適性に優れ、実需者ニーズに対応した低コスト業務用水稲品種の育成
課題番号 2010014905
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,低コスト稲育種研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,低コスト稲育種研究北海道サブチーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,低コスト稲育種研究東北サブチーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,低コスト稲育種研究北陸サブチーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,低コスト稲育種研究近中四サブチーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,低コスト稲育種研究九州サブチーム
協力分担関係 国際農林水産業研究センター
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 低アミロース性の導入などによる各種加工適性、調理適性を有する品種の育成については、1)高温登熟性に優れ、あっさりとした食感でやや硬めの良食味米としての適性がある「北陸225号」、栽培特性が優れ、良食味で精米時に胚盤が残りやすい「奥羽411号」、高度精米耐性があり、清酒および泡盛への酒造適性がある「北陸酒203号」を新品種候補系統として育成した。また、平成21年度に育成した低アミロース米品種「姫ごのみ(中国192号)」と紫黒米品種「さよむらさき(西海糯225号)」について、普及の促進を図った。2)粉質米品種「ほしのこ」の新たな米粉製造方法での製粉特性、加工適性について検討したところ、一般品種より良好であることを確認した。また、タンパク質変異米系統「西海269号」の製パン適性、高アミロース米のインド型多収系統「北陸241号」の製麺適性を確認した。3)新配付系統として、アミロースエクステンダー遺伝子を有し米粉用としての利用が期待される「北陸粉243号」、古米臭の発生に関与するリポキシゲナーゼ3が欠失した「コシヒカリ」の準同質遺伝子系統「北陸244号」を開発した。直播適性や病害複合抵抗性を兼ね備えるなど低コスト栽培向き安定多収品種の育成については、1)北陸・関東以西に適した業務用米向きの新品種候補系統として、「関東238号」を育成した。「関東238号」は、湛水直播栽培にも適性がある縞葉枯病抵抗性の多収良食味系統で、温暖地の稲麦二毛作地帯での栽培が期待される。次期計画において、現地実証試験等により実用性を検討しながら普及を進める。また、関東・北陸以西向きで収量性が極めて高く、酒造用掛米等加工用、業務用米として利用が期待される新品種候補系統「関東239号」を育成した。2)直播適性の高い品種を育成するため、外国稲に由来する耐倒伏性、土中出芽性などの直播適性や病虫害抵抗性を備えた系統選抜を進めた。土中出芽性が優れる「Ta Hung Ku」のQTL解析を行った結果、第2染色体に明確な効果を持つQTLがあることを確認した。3)新配付系統として、高温寡照条件でも「にこまる」より玄米品質が優れる「西海283号」、九州地域向けで直播適性が高く多収の「西海282号」、「西海284号」等を開発した。
カテゴリ 病害虫 加工 加工適性 直播栽培 縞葉枯病 新品種 水稲 多収良食味 抵抗性 低コスト 低コスト栽培 二毛作 評価法 品種 良食味

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