DNAマーカー育種による耐裂莢性ダイズ育成と利用技術の開発

課題名 DNAマーカー育種による耐裂莢性ダイズ育成と利用技術の開発
課題番号 2009014203
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
栃木県(栃木県農業試験場)
北海道(北海道立中央農業試験場
北海道立十勝農業試験場)
北海道大学
研究期間 2006-2009
年度 2009
摘要 (1)国内の主要11品種に難裂莢性を導入した。これらは交配母本として有用である。その中で、「サチユタカ」由来の「関東114号」は、品種化も有望視されている。これらの系統は、小課題1-3や3-3でのマーカー情報を活用し、小課題1-1で連続戻し交配とマーカー選抜により高精度かつ迅速に難裂莢性を導入することで育成した。さらに、小課題1-2で、原品種とほぼ同等の生育特性をもちながら、難裂莢性を示すことを明らかにした。(2)(1)で育成した難裂莢性系統を圃場で栽培し、コンバイン収穫した。難裂莢性系統では、乾燥条件での自然裂莢が抑えられたのに加え、ヘッドロスの一因である、衝撃による裂莢に伴う落粒が減少した。湿潤条件での未脱莢による損失は、軸流式コンバインの使用で、ほぼ回避できた。一方、刈り遅れによる種子品質の低下は、裂莢性の難易を問わず進行することを明らかにした。(3)主要な難裂莢性遺伝子座qPDH1を同定し、遺伝子に基づく高精度なDNAマーカーを作出するとともに、その有用性、汎用性を実証した。高精度マッピングと遺伝子解析により、「ハヤヒカリ」の難裂莢性遺伝子の特定とマーカーの開発を行い、そのマーカーが他の難裂莢性遺伝資源を母本とした場合でも有効であること、実際の育種の選抜に利用できること、栽培条件を問わず有効なことを明らかにした。
カテゴリ 育種 遺伝資源 乾燥 栽培条件 大豆 DNAマーカー 品種

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