先端技術を活用した流通・加工利用技術及び評価技術の開発

課題名 先端技術を活用した流通・加工利用技術及び評価技術の開発
課題番号 2011017611
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,食品工学
協力分担関係 京都大学
北海道大学
東京大学
筑波大学
広島大学
大阪市立大学
東京工科大
岐阜大学
茨城大学
弘前大学
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 農産物・食品の流通・加工工程の改善や開発については、a)CO2低減が期待されるバルクコンテナ輸送における農産物に与える影響解明のための、シミュレーションモデルのプロトタイプを開発した。さらに想定される農産物のキャベツとダイコンについて損傷防止のための落下・振動の限界レベル及び緩衝包装に関する基礎情報を得た。b)高品質液体加熱技術である短波帯交流電界処理による未加熱の豆乳に含まれるリポキシゲナーゼの失活について検討し、ジュール加熱での予備加熱と短波帯処理で95℃まで昇温することで失活することを明らかにした。高効率加熱技術であるアクアガスでの新たな利用技術として、粉末食品の造粒処理について、最適化のために各種条件の検討を行い、アクアガスの時間当たり噴霧量が多いほど、バインダ添加量に対する顆粒の生成が速いことが判明した。c)新素材開発に向けた微粒子化処理の一貫として穀物の微粉砕処理の検討により各作物特有の糊化特性が失われ、類似の特性を示すことを明らかにした。関連して平成22年度までに開発した表層研削装置については技術移転と製造ライン向けの改良を進め、沖縄県では地元で栽培されるそばを活用した6次産業化を目指し、低温製粉技術が導入された。 先端技術を活用した新規評価手法や新規素材化技術の開発については、a)化学機器分析センターの機器を活用した共同研究を実施し、オオムギの抗変異原性フラボノイドやダイズ黒根腐病菌が産生する植物毒素などを単離して化学構造を明らかにし、新規物質については特許出願を行った。さらに磁気共鳴画像法(MRI)により、ソバ種実の断面及び三次元画像を得た。b)新規分析方法の開発については、酸化ガリウム等の酸化物を用いたプラズモンセンサーによるグルコース濃度のセンシングにおいて従来のセンサー同等の感度が得られることを明らかにし、安価、堅牢かつ透明性の高い化学センサー開発の可能性を拓いた。また、抗酸化性物質の挙動解析に期待されるESR(電子スピン共鳴装置)を用いて、ラジカル発生剤に光照射して活性酸素種を発生させるMultiple ESRスピントラップ法を開発した。c)複数の励起波長による蛍光波長を受光し、解析する蛍光指紋によるイメージングシステムを開発し、製パンでの品質に影響を与えるパン生地での検討を行い、パン生地中のグルテン、デンプン及び気泡の可視化に成功した。さらにグルテンとデンプンの均一度、及び気泡含有割合という指標を導入し、それぞれのミキシング段階での変化を数値指標で明らかにした。d)機能性小分子であるヌクレオチド誘導体をレモン果汁中に分散させるだけで、直径6nm、ピッチ50nmの左巻きらせん構造をもつナノ組織体を構築できることを見出し、再生可能資源からの簡便ならせん状ナノ組織体構築法として提案した。
カテゴリ 加工 機能性 キャベツ くこ 黒根腐病 センシング そば だいこん 大豆 評価法 輸送 レモン

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