多雪重粘土地帯における播種技術及び栽培管理技術の高度化による水田輪作システムの確立

課題名 多雪重粘土地帯における播種技術及び栽培管理技術の高度化による水田輪作システムの確立
課題番号 2012020326
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 関正裕
協力分担関係 富山県農林水産総合技術センター
新潟県農業総合研究所
新潟大学
秋田県立大学
電気化学工業
松山株式会社
宮城県畜産試験場
宮城県古川農業試験場
研究期間 2011-2015
年度 2012
摘要 畝立て播種等によるムギ、ダイズの安定多収栽培と水稲直播を組み合わせた2年3作体系に関しては、a)エアーアシスト条播機について,空気で作溝した後に播種する副流方式により,従来機の作業能率を維持しつつ,播種深度を深められることを確認した。b)耕うん同時畝立て播種機を用いたオオムギ-ダイズの作業体系については、北信越地域の大規模水田経営での現地実証試験により、平高畝によるオオムギ条播とダイズの狭畦多条播を行うムギ-ダイズ体系では、収量は水稲後オオムギで2~3割、オオムギ後ダイズで1~5割以上増加し、1俵あたり費用合計は、オオムギで同等ないし約1割、ダイズで2割ないし4割の削減を達成した。c)FOEASの排水機能を活用したオオムギ-ダイズ体系について、オオムギは対照区の372kg/10aを上回る432 kg/10aの全刈収量を達成し、ダイズについても排水機能の活用が有効であることを確認した。また、ブロッコリーで、表層土壌が乾燥する時期に定植する場合、地下水位を一時的に圃場面付近まで高めて水分を供給する方法により、良好な生育を確保できる可能性を見出した。d)代かきにより排水速度が1mm/日未満に低下したFOEAS圃場において籾殻弾丸暗渠を再施工すると、再施工部分の浸透量が増大し、土地改良事業の設計基準である30~50mm/日と同程度まで暗渠排水機能を回復させることが可能であることを示すとともに、再施工によりダイズ収量が約2割増収することを明らかにした。e)イネ稲こうじ病の薬剤散布適期を判定するウェブプログラムの公開用サーバを設置し、新潟県、宮城県で試行した。
カテゴリ 稲こうじ病 FOEAS 大麦 乾燥 経営管理 栽培技術 水田 大豆 低コスト 播種 ブロッコリー 薬剤 輪作

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