課題名 | 次世代高生産性稲開発のための有用遺伝子導入・発現制御技術の高度化と育種素材の作出 |
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課題番号 | 2012020332 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
大島正弘 齋藤浩二 佐藤裕 |
協力分担関係 |
北海道大学 帯広畜産大学 近畿大学 東北大学 (株)エス・ディー・エス バイオテック 農業環境技術研究所 北興化学 ホクレン 富山県農試 上川農試 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | 有用遺伝子を活用した育種素材の開発に関しては、a)光合成能力の向上を目的としてカルビンサイクル構成遺伝子を導入した系統で光合成活性が10%程度上昇することを確認した。新規有用遺伝子としてアクアポリン遺伝子を導入したが、光合成能の向上効果は認められなかった。b)耐冷性に関与する量的形質座位(QTL)を複数集積した育成系統は耐冷性の向上が認められ、冷水検定で高い稔実率を示した。また、耐冷性の新規有用遺伝子として2遺伝子を特定した。c)高温ストレスによる受精障害の機構として、高温処理により葯長が短くなり、花粉の発芽が低下するとともにに、葯から飛散する花粉数が減少することを確認した。d)白葉枯病圃場抵抗性関連遺伝子と植物免疫関連遺伝子を導入した各遺伝子組換えイネは白葉枯病に抵抗性を示すことを確認した。e)必須アミノ酸高含有系統の作出では、種子で蓄積したリジンが代謝で減少することを抑制するために有効な方法を確認した。 区分管理技術に関しては、spw1-cls1変異を利用してイネの自然交雑を効果的に抑制できることを圃場試験で確認した。また、spw1-cls1変異を導入した準同質遺伝子系統の農業形質が反復親に近いことを確認した。新規閉花受粉性遺伝子H193mtのファインマッピングを進めた。 |
カテゴリ | 育種 管理技術 受粉 水田 抵抗性 品種 輪作 |