露地野菜の高品質・安定供給に向けた品種・系統の育成

課題名 露地野菜の高品質・安定供給に向けた品種・系統の育成
課題番号 2014025519
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 松元哲
協力分担関係 (株)サカタのタネ
茨城農総セ園研
富山農総技セ園研
(株)明治機械製作所
(株)長山鉄工所
中原採種場(株)
山口大学
東北大学
理化学研究所
渡辺農事(株)
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 キャベツの根こぶ病抵抗性等に連鎖するDNAマーカーの開発に関しては、
a) 選抜したキャベツ自殖後代及び試交系統の根こぶ病抵抗性を根こぶ病菌病原型グループ1に属するNo.5を用いた幼苗試験と汚染圃場栽培試験により評価し、既存の品種よりも強い抵抗性を有することを確認した。
b) マーカー選抜によりCrr1、Crr2抵抗性遺伝子を付与した「ハクサイ安日交2号」は、根こぶ病菌病原型グループ1、2、4に対して抵抗性を示し、Crr1、Crr2抵抗性遺伝子を付与した既存品種である「あきめき」よりも晩生であることから、品種登録出願することとした。
c) ハクサイ根こぶ病菌病原型グループ3、4に抵抗性を発揮する抵抗性遺伝子CRbをマップベースクローニングにより単離した。
d) 加工時に臭いや黄変が生じないダイコン試交系統「安神交1号」と「安神交2号」について栽培特性を評価した結果、有望と判断した。
e) ダイコンの主要グルコシノレート(含硫配糖体)である4MTB-GSLの合成酵素2-オキソグルタル酸依存型ジオキシゲナーゼの遺伝子を単離・同定し、特許出願した。
加工歩留まりの高いタマネギ品種など加工・業務用野菜品種の育成に関しては、
a) タマネギ試交系統「TX0801」の特性は、「カロエワン」よりも早生で長球となることから加工歩留まり向上の目的に合致すると評価した。
b) カボチャ「北渡交4号」は、短節間性、株元着果性を示し、収量は品種「えびす」、「雪化粧」以上であり、貯蔵後の腐敗率は低く維持され、果実品質は高く、ペースト加工の適性も優れていると評価した。
c) カット・ブロック販売に向く種なしのスイカ果実を生産する方法の一つとして、ユウガオの花粉をスイカに受粉することにより単為結実させる技術を開発した。
春・夏どり短葉性ネギ品種等の育成に関しては、
a) 短葉性ネギ4系統の試交系統の中に、9月まき6月どりの作型に適し、肥大性が高く、晩抽性に優れ多収の系統や、8月どり栽培において収穫物の揃いや形状に優れる系統を見出した。
b) 極晩抽性ハクサイについては、雄性不稔系統との試交系統は各組合わせで200粒以上採種した。早春播きの作型において結球性が優れる試交系統を得た。また、極早生結球性のBC4世代を播種し、BrFLC2とBrFLC3にて晩抽性の対立遺伝子をヘテロ接合で持つ後代をマーカー選抜した。
カテゴリ 加工 かぼちゃ キャベツ 受粉 すいか 水田 だいこん たまねぎ DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 ねぎ はくさい 播種 品種 ゆうがお 輪作

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