課題名 | カンショ新栽培技術体系を核とした大規模畑輪作生産システムの確立 |
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課題番号 | 2015027776 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
鹿児島県 井関農機 松元機工 東罐興産(株) 鹿児島農総セ 宮崎県総合農業試験場畑作園芸支場 (株)丸章園芸 秋田県立大 雪印種苗(株) 北海道大 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | カンショの効率的な育苗・採苗・定植システムに関しては、 a) 実証栽培での種イモのトレイへの伏せ込み作業時間は4.1時間/10aであり、小苗栽培技術体系における育苗・採苗にかかる作業時間は、機械化と苗生産量の向上により、合計9.9時間/10a(慣行比38%削減)、育苗から植付けまでの全作業では22.5時間/10a(慣行比27%削減)であった。 b) このシステムによるカンショの収量は、著しく収量が低かった平成26年(1.9t/10a)を除く4年間の平均収量で3.3t/10aとなり、慣行栽培と比較して6%の減収であった。 露地野菜の機械化栽培技術の開発に関しては、加工用ホウレンソウ栽培において小型乗用管理機を汎用利用した播種作業とタイン型除草機による除草作業、大型乗用収穫機による収穫作業体系等を導入し、省力化体系を組み立てた。体系全体の生産費は慣行と比べて46 %に減少し、作業時間は68%削減できた。 耕畜連携に関しては、 a) 宮崎県国富町の現地実証圃場にて平成23年10月より輪作体系試験を開始し、耕畜連携型のモデル輪作体系を構築した。豚ぷん堆肥 を1t/10a/年施用し、パリセードグラスを導入することで有害線虫密度を抑制し、輪作体系試験の期間における土壌消毒ゼロを実証し た。 b) パリセードグラス栽培後の土壌20g当たりネコブセンチュウ密度は、約20cm深までの土壌中では10個体以下に低く抑制されていたが、それより深い層では生存数が多く、パリセードグラス導入の抑制効果は十分ではないことを明らかにした。 暖地の低コスト・省力畑輪作システムの構築に関しては、 a) 現地実証試験では、慣行栽培に比べ10a当たりの総生産費で12.6%、労働時間で22.9%が削減できた。また、経営モデル(現地実証試験協力生産者)によるシミュレーションの結果、現状に比べ常時従事者1人当たり労働報酬で15.9%の増加が期待できた。 b) 新たな輪作システムの導入において、カンショ小苗栽培(完全養液栽培;育苗面積40m2・作付面積16ha)では年平均3,332,529円(6.94円/本)の種苗費が負担できること、冷凍加工用ホウレンソウでは機械収穫物に対応できる加工ラインを有するメーカーとの取引 、畜産経営との連携等が必要と判断した。 |
カテゴリ | 病害虫 育苗 加工 かんしょ 機械化 経営管理 経営モデル 栽培技術 収穫機 省力化 除草 除草機 水田 低コスト 土壌消毒 播種 品種 豚 ほうれんそう 養液栽培 輪作 輪作体系 |