課題名 | 飼料用稲や牧草等の多様な自給飼料資源を活用した高品質牛肉生産技術の開発 |
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課題番号 | 2015027795 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
広島県立総合技術研究所畜産技術センター 広島県酪農業協同組合 岡山大学 株式会社タカキタ 松原牧場 群馬県畜 産試験場 北里大 島根県中山間地域研究センター 島根県立農林大学校 熟ビーフ連絡会 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 飼料用稲や多様な自給飼料資源を活用した黒毛和種生産技術に関しては、_x000D_ a) 高糖分飼料イネ「たちすずか」を理論切断長6mmで微細断し、トラックのバラ積みで高密度輸送し、飼料基地や牧場でロールベールやバンカーサイロに調製する低コスト体系を確立した。本体系に対応した長稈対応微細断収穫機(ワゴンタイプ)は、平成28年6月か ら市販化が予定されている。_x000D_ b) 放牧、「たちすずか」等を活用した黒毛和種牛肉生産では、肥育後半前期に5ヵ月間放牧、後半後期に4ヵ月間、飼料イネWCS給与する条件下で、枝肉重量等の産肉性は濃厚飼料多給肥育と同等であり、肉質は2~3等級の脂肪交雑、βカロテンとαトコフェロールの増加が認められ、飼料自給率は22ポイント向上し、飼料代は約10%削減が可能となることを明らかにした。_x000D_ c) 「熟ビーフ」(半腱様筋、腰最長筋)中に含まれる必須微量元素である亜鉛(不足すると味覚障害)と鉄(不足すると貧血)の量 を示すことで、消費者に分かりやすい成分的な指標として活用できることを明らかにした。_x000D_ d) 「たちすずか」微細断WCSとライ麦を併用給与し、補助飼料としてヘイキューブと配合飼料を用いる飼養管理により、60%以上の個体で1年1産が達成できることを明らかにし、各飼料の給与量を分娩後の良好な繁殖成績を維持するための目安として提示した。_x000D_ e) 「たちすずか」WCSを日量5kgとした飼料給与体系では、併用する飼料の組み合わせで繊維性炭水化物(NFC)/分解性摂取タンパク 質(DIP)比を5.6~6.9に調整することにより、過剰排卵処理後の胚採取成績が改善でき、血中尿素態窒素(BUN)、血中アンモニア、βヒドロキシ酪酸(BHB)、糞pHはその指標として活用できることを明らかにした。_x000D_ |
カテゴリ | 高付加価値 飼育技術 市販化 収穫機 飼料用作物 低コスト 繁殖性改善 輸送 ライ麦 |