課題名 | 畜産由来の温室効果ガス制御技術の高度化と家畜生産の温暖化適応技術の開発 |
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課題番号 | 2015027855 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
熊本県経済連 道総研農業研究本部 石川県畜産総合センタ- 千葉県畜産総合研究センター 岡山県総合畜産センター 福岡県農林業総合試験場 佐賀県畜 産試験場 酪農学園大学 (株)住友化学 (株)味の素 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 高温環境の家畜生産に対する影響に関しては、高温下の泌乳牛への脂溶性抗酸化ビタミンと脂肪酸の給与は、農家実証試 験において泌乳量を10%以上改善することを示し、さらに、独自に開発した改良型Flex-synchは、高温下においても発情制御に有効であり、そして、胚の凍結時にカルニチンやP糖タンパク質を加えると融解後の高温感受性が低下することを示した。 精密栄養管理による反すう家畜からのメタン排出の抑制技術に関しては、抗菌成分を含むカシューナッツ殻液(CNSL製剤)給与により低減するメタンのエネルギーの泌乳牛での配分先を明らかにするために、4年間のエネルギー出納試験を解析し、糞、尿、乳及び熱発 生量に配分されるエネルギー量に有意な違いはなく、低減したメタンのエネルギーは牛体全体で利用していることを明らかにした。 家畜排せつ物管理起源の温室効果ガス(GHG)制御に関しては、実規模での検証試験によって、炭素繊維担体リアクターの浄化処理効 果は既存の活性汚泥処理法と同等以上であり、実施設においても浄化水質を損ねることはないことを確認するとともに、同時に温室効果ガスであるN2Oの削減が可能であることを再確認した。 |
カテゴリ | ナッツ 乳牛 |