課題名 | 健康機能性に関する成分分析法及び評価法の開発と標準化 |
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課題番号 | 2015027863 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
国立健康・栄養研究所 大阪大学 静岡大学 筑波大学 帝京平成大学 帝京大学 名古屋大学 広島大学 宮城県農業・園芸総合研究所 京都府農林水産技術センター |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2015 |
摘要 | 機能性成分の分析法の標準化に関しては、 a) 農産物・食品の抗酸化能評価法である親油性酸素ラジカル吸収能測定法(L-ORAC法)について、室間共同試験によりその妥当性を 確認した。 b) 農産物・食品の抗酸化能評価法である一重項酸素吸収能測定法(SOAC法)について、本法の分析精度向上を可能とする実験器具を 開発するとともに、室間共同試験によりその妥当性を確認した。 c) 室間共同試験により妥当性を確認した紫黒米・黒ダイズ中の総アントシアニン分析法について、標準作業手順書をウェブウェブサ イト上で公開し、配布を開始した。 d) 単一試験室で妥当性を確認した紫カンショのアントシアニン分析法での定量値と簡易な分析法での測定値との比較を行い、両者の 相関性が高い簡易分析法を決定した。 機能性評価法の標準化に関しては、 a) 安定型sRAGE(糖尿病合併症発症に関わる受容体)はオリゴマンノース型糖鎖の付加により安定性が向上し、特異的認識能を1年以 上維持することを明らかにした。 b) 糖尿病合併症発症前マーカー候補のナプシンA(NP-A)については、糖尿病マウスで尿中予測マーカーとしての可能性を検証した。 c) ナノ粒子の運動性を指標とした非酵素的反応による最終糖化産物(AGE、糖尿病合併症発症に関わる因子)の定量化では、AGE抗体 を結合したナノ粒子の運動性が低下することから、ナノ粒子を用いた定量法の開発が可能であることを明らかにした。 機能性成分や機能性評価値のデータ収集とデータベース化に関しては、 a) 妥当性を確認した果実・野菜中のカロテノイド分析法で野菜・果樹のカロテノイド量を、ケルセチン分析法でタマネギを使用した 食事から摂取できるケルセチン量を測定して、データベースに収集した。 b) リンゴ、ナシ、カキ、モモ、カンキツ類、ブドウ、宮城県産セリ及びパプリカ、オオムギ・コムギ、ダイコン、ブロッコリー、イ チゴ、チーズの抗酸化能をORAC法で測定して、データベースの基礎データを収集した。 c) 「ニュートリゲノミクス機能性評価データベース」に遺伝子発現の網羅解析による機能性評価のデータの新規登録、遺伝子情報等 の更新、セキュリティ脆弱性対策等を行った。 e) 食品成分表記載の主要140品目の抗酸化能値を測定しデータを収集した。 f) ラットへのフェルラ酸とレスベラトロルの4週間の摂餌試験を実施し、1.0%含有食飼育においても体重や臓器重量に有害性を示さ ないことを確認し、機能成分摂取時の安全性データを得た。 g) ホウレンソウは播種期にかかわらず、気温が高い時期にORAC値が減少し、硝酸態窒素含量、水溶性シュウ酸含量が増加することを 示した。また、ホウレンソウの水溶性シュウ酸含量は、栽培期間中に減少することを明らかにした。 h) 6品種について、搗精の程度と親水性ORAC値並びに親油性ORAC値との関連を明らかにし、搗精による親水性ORAC値と親油性ORAC値の残存率に強い正の相関を確認した。 i) 緑茶粉末を用いた調理品中のカテキン及びカフェインを測定し、調理法によるカテキン残存量の差異を明らかにした。「べにふう き」茶葉の萎凋処理は生葉と比べメチル化カテキン等カテキンの低下が抑制されることを示すとともに、「べにふうき」緑茶の飲用時にメチル化カテキンが効率良く抽出できる方法を明らかにした。 j) 12品目の野菜の親水性ORAC値を栽培履歴や栽培地情報とともに「農作物機能性成分データベース」に登録した。 k) 室間共同試験もしくは単一試験室で妥当性を確認した分析法で国産黒ダイズの総アントシアニン量と総プロアントシアニジン量を 測定し、それら含量を「農作物機能性成分データベース」に登録し、公表した。 l) カンショ葉身のカフェオイルキナ酸類を単一試験室で妥当性を確認した分析法で測定し、データベースの基礎データを収集した。 m) 「農作物機能性成分データベース」にセキュリティ脆弱性対策を行うとともに、農作物の親水性ORAC値を収載した。データベース に収載した情報は農作物13品目、機能性成分量等15種類、品種数134、データ点数923点、文献数238件である。 |
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