北太平洋における気候変動の水域生態系への影響の把握

課題名 北太平洋における気候変動の水域生態系への影響の把握
課題番号 2003004505
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 水産総合研究センター 中央水産研究所 海洋生産部 変動機構研究室
水産総合研究センター 東北区水産研究所 混合域海洋環境部 海洋動態研究室
水産総合研究センター 西海区水産研究所 東シナ海海洋環境部 生物環境研究室
水産総合研究センター 中央水産研究所 海洋生産部 低次生産研究室
水産総合研究センター 養殖研究所 生産システム部 増養殖システム研究グループ
水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所 生産環境部 藻場・干潟環境研究室
協力分担関係 東京大学大学院理学系研究科
北海道大学地球環境科学研究科
地球観測フロンティア
MIRC
東北大学
水産大学校
NMFS
North Caloraina大学
PICES
研究期間 継続2001~2005
年度 2003
摘要  東経138度線の北緯34度~30度間で緯度30分ごとに観測点を配置し、年4回、基礎生産、植物プランクトンの種査定等の低次生態系調査を実施する体制を敷き、観測を継続実施している。また、得られたデータをデータベース化し、WEB上で公開を開始した。亜熱帯域の観測点のデータ解析から動植物プランクトンの季節変化の実態が明らかになりつつある。15年度には開洋丸・照洋丸により冬季の黒潮続流域の集中調査も実施した。親潮混合域、対馬暖流域においても低次生態系の構造把握と温暖化検出を目的としたモニタリング体制を確立し、モニタリングを開始した。また、NEMURO.FISH(生態系シミュレーションモデル)におけるパラメータの再検討を行い、モデル精度の向上を図った。東シナ海域において動物プランクトン量の経年変動が植物プランクトンと逆位相で変動すること等多くの知見を得た。また、現場の水温と栄養塩環境を再現し基礎生産力を測定するための実験系を確立するとともに、マイワシの主要餌料(オイケア、カラヌス)の生産速度を測定するための飼育実験系を確立した。人工衛星ADEOS-IIによるクロロフィル濃度データベースに関しては人工衛星が故障したことにより当初の計画を実行することができなかった。マイワシ卵仔稚魚の輸送モデルによる実験では、輸送経路の違いよりも黒潮続流域の南側における環境が生き残りに大きく影響し、特に続流域の南側における前線付近での流れ及び植物プランクトン分布の影響が大きいことが分かった。藻場生態系モニタリングでは、冬季水温の上昇に伴う亜熱帯・暖海性の新規魚種・海藻種の確認,藻食性魚・アイゴの試験採捕量の増加事例を得た。また、室内実験により、魚類の高温飼育が生殖腺の発達を阻害することを見出して内分泌物質の血中濃度との関係を明らかにするとともに、高温下で藻類は光条件が悪化すればより敏感に反応することを明らかにした。
カテゴリ 亜熱帯 データベース 光条件 モニタリング 輸送

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