課題名 | 二酸化炭素の濃度上昇がアジアのコメ生産性に及ぼす影響のモデル化 |
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課題番号 | 2005007322 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所 |
研究分担 |
農業環境技術研究所 地球環境部 生態系影響ユニット |
協力分担関係 |
農研機構中央農研 福島県農業試験場 宮城県古川農業試験場 京都大学 農研機構東北農研 |
研究期間 | 継続2001-2005 |
年度 | 2005 |
摘要 | 環境制御チャンバーにおけるイネ群落のCO2増加実験から、高CO2濃度は夜間呼吸速度を光合成にほぼ比例して増加させるが、出穂期以降の呼吸促進率は光合成のそれよりも高いことがわかった。呼吸速度を、光合成、温度、生育ステージ、現存乾物重の関数として表す呼吸モデルは、実測の高CO2応答の傾向をよく再現した。水田熱収支モデルの感度解析から、蒸散量には風速・相対湿度・下向き長波放射量に加えて、気孔と葉面積の高CO2応答が大きく影響することがわかった。これらに基づき熱収支モデルを簡易化し、成長過程モデルと統合したモデルは、FACE実験で得られた結果を合理的に説明した。統合モデルのシミュレーションから、200 ppmのCO2濃度の上昇により、群落蒸散量は9~12%低下するのに対し、乾物生産は18~22%高まり、その結果水利用効率は30%以上増加するものと推定された。 |
カテゴリ | 環境制御 水田 |