e.高収益な果樹生産を可能とする高品質品種の育成と省力・安定生産技術の開発

課題名 e.高収益な果樹生産を可能とする高品質品種の育成と省力・安定生産技術の開発
課題番号 2006008488
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 ブドウ・カキ研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 リンゴ研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 カンキツ研究チーム
農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 ナシ・クリ・核果類研究チーム
協力分担関係 ナシ
クリ
モモ
カキ
ウメ
アンズ
ブドウ 各系統適応性検定試験参加公立場所
(独)農業生物資源研究所
理化学研究所
(独)酒類総合研究所
丹波ワイン
広島大学
JAさがみどり
岩手大学
岐阜大学
岩手中央農業共同組合
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 食味が良く栽培性に優れる日本なし、くり、核果類等の新品種の育成においては、(1)交雑および交雑実生約4,000の特性評価と選抜を進め、その結果として以下の成果を得た。(2)渋皮が簡単にむける画期的な日本ぐり新品種「ぽろたん」が命名登録されるとともに、品種登録出願が公表された。(3)くりの渋皮剥皮法に関する特許を申請した。(4)極早生で食味良好な黄肉もも「モモ筑波118号」および赤肉で大果のうめ「ウメ筑波10号」を新品種候補として選抜した。(5)日本なし5系統を系統適応性検定試験供試系統として選抜した。(6)あわせて97組合せの交雑を行い、4,000を超える交雑種子を獲得した。(7)5系統のガンマー線照射花粉由来の日本なし自家和合性突然変異体を解析し、和合性の変異が花柱側か花粉側に由来するものかを推定した。(8)約600品種・系統のもも、すもも、あんずを用いた圃場での自然感染による発病調査結果と付傷接種による病班の大きさにはある程度の相関関係が見られ、付傷接種法は細菌病抵抗性の一次評価法としては有効であると考えられた。ぶどう、かきにおける食べやすく肉質等が優れる優良品種の育成および着色機構解明等による高品質生産技術の開発においては、(1)ぶどうおよびかきで合わせて4,051粒の交雑種子を獲得するとともに、5,678個体の交雑実生を選抜圃場で育成し、特性評価・選抜を行った。大果で食味の良いかきの新品種候補「カキ安芸津20号」、「カキ安芸津21号」を育成した。(2)DNAマーカーによりかきの甘渋性が効率よく識別できる可能性を示した。また、中国原産甘がきに特異的なPCRマーカーを作出した。ぶどうの裂果性は相加効果の大きい量的形質であること、かきの肉質の硬さは卓上型物性測定器によって測定される最大荷重を指標とすることが有効であることを見いだした。(3)ぶどうの細胞壁多糖類組成から、崩壊性は塊状に比べて、ヘミセルロースB等が少ない傾向を明らかにした。また、赤色枝変わり品種「紅高」から転写因子遺伝子VvmybA1のゲノミック・クローンを単離し、「紅高」ではVvmybA1のゲノム構造に変異が生じていること、黒色ぶどう品種「ピノ・ノワール」から黄緑色品種「ピノ・ブラン」への果皮色変異は、VvmybA1を含むゲノム領域の欠失が原因であることを明らかにした。(4)かき台木候補樹に「富有」を接ぎ木し、わい性台木試験用苗木を確保した。また、わい性台木候補間で交雑種子を得、新たな優良わい性台木の育成に着手した。かきわい性台木の繁殖方法についてはIBAの2回処理で挿し木の発根率と生存率が向上することを明らかにした。かきに関する情報提供システムを構築し、ホームページで一般に公開した。かんきつにおける高糖度で種なし性等を備えた良食味品種の育成および結実管理等による生産安定技術の開発においては、(1)交雑種子1,900粒を獲得し、優良7個体を選抜した。交雑育種によりβ-クリプトキサンチンに富む早生種および施設栽培にも適した高品質みかん新品種候補2系統を育成した。また、皮接ぎ法により27個体のわい性台木候補を選抜した。(2)カロテノイド含量の高い品種とその交雑後代を選定し、それらの果実からカロテノイドを抽出した。(3)2種類のかんきつ品種の種子に変異原を照射した250個体を養成するとともに、すでに変異原照射を行った個体からトゲなし6個体を獲得した。(4)かいよう病抵抗性の遺伝様式解析のため、3組み合わせ350個体を養成した。ぶんたんのかいよう病抵抗性が単一劣性遺伝子に支配され、「清見」や「青島温州」にも本遺伝子がヘテロに存在する可能性を明らかにした。(5)わい性台木として供試したからたちの変異系は、からたち台より樹が小型化した。これらを中間台として利用した場合、樹はわい化しなかったが、果実品質の向上が認められた。(6)摘葉、誘引処理は生産が不安定な温州みかんにおいて優良な弱枝梢の発生を促し、新梢と着花をバランス良く発生させるのに有効であること、また、「はるみ」に適した結果母枝を明らかにした。(7)TDR計による樹体水分測定の精度向上に必要な樹体温度変化の校正式を得、TDR法が水分計測器として有効であることを明らかにした。また、TDR法による水分管理と果実品質との関連が認められ、指標化に目途が立った。りんごにおける栽培性が優れる良食味品種の育成および低樹高栽培等による省力生産技術の開発においては、(1)食味、日持ち性等が優れるりんご新品種育成を目的に23組合せ約2,000花の交雑を行うとともに、1,209個体の交雑実生について特性評価、選抜を行い、新たに8個体を1次選抜した。さらに、実生約1,600個体から黒星病抵抗性である587個体を幼苗選抜した。(2)省力栽培に適した系統を選抜するため、りんごのカラムナー性と連鎖するDNAマーカーであるSCAR682の有用性を明らかにした。(3)りんごの単植化によってりんご栽培管理作業時間を削減するため、「ふじ」の授粉専用品種として「M.baccata79091」および「Sentinel Crab」を選抜するとともに、「リンゴ単植化の手引き」を作成した。(4)省力的な低樹高を維持するためには、9年生樹の主幹延長枝径と下枝骨格枝の最も太い側枝径がほぼ同じ太さになるのが良いことを明らかにした。(5)りんごの授粉作業を省力できる単為結実性の遺伝子解析については、MdPI遺伝子が雄ずいと花弁の花器官決定遺伝子であることをin situハイブリダイゼーションで明らかにした。(6)ぶどう由来のVl-mybA遺伝子を用いてりんごの穂品種・台木品種の形質転換を行い、この遺伝子を導入することで肉眼で形質転換細胞を識別することができた。
カテゴリ あんず 育種 うめ 温州みかん かき くり 黒星病 高品質生産技術 栽培技術 挿し木 施設栽培 収量向上 新品種 新品種育成 すもも 台木 接ぎ木 DNAマーカー 抵抗性 低樹高 日本なし 繁殖性改善 評価法 品種 ぶどう ぶんたん もも 良食味 りんご わい化 その他のかんきつ

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