課題名 | c.カバークロップ等を活用した省資材・環境保全型栽培管理技術の開発 |
---|---|
課題番号 | 200709516 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,カバークロップ研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,カバークロップ研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,カバークロップ研究チーム |
協力分担関係 |
福島県農業総合センター 和歌山県農業技術センター 鳥取県農業試験場 東京大学 岡山大学 愛媛大学 (社)日本植物防疫協会 カネコ種苗(株) (株)雪印種苗 (財)植調協会 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)麦稈を春に刈り敷くカバークロップ大豆栽培では、慣行を上回る収量や地力保全機能を示唆する成果が得られるとともに、麦類を大豆と同時に播種するリビングマルチ大豆栽培では、播種精度、速度が良好な麦類と大豆を同時に播種・施肥する低コスト播種機による播種技術の開発、作付体系、除草剤、リビングマルチ等の組合せ効果の解明など、技術の高度安定化と普及につながる成果が多く得られた。2)雑草埋土種子量とリビングマルチの抑草効果との関係解明、その埋土種子の簡便抽出法の考案、リビングマルチで多い種子食ゴミムシの種子食機能の評価など、リビングマルチ利用による雑草防除に必要な基盤的研究を進めた。その中で、水稲栽培で埋土種子量が減少したほ場においては、リビングマルチの雑草抑制効果が高いことを確認した。3)カバークロップ根圏生態の解明では、カバークロップによるリン酸の循環促進効果や、有機物の植物吸収について検証したほか、有芯部分耕における大豆の根張り促進効果を示唆する成果を得た。また、作物の生育状況や雑草分布などの把握を支援する簡易な操作と低価格を特徴とする空撮装置を開発した。4)ほうれんそうやねぎにおけるリビングマルチ栽培適用の可能性、甘しょでは大麦混作と除草剤処理の組合せによる雑草抑制効果を明らかにするなど、野菜作におけるリビングマルチ利用で新たな進展が見られた。5)カバークロップの候補草種について雑草化の危険性や雑草抑制機能などの生態的特性を明らかにし、有用な基盤的知見の蓄積が進んだ。6)多段テラスを有効に活用した法面草刈機の作業評価を行い、軽労化や作業の効率化を確認するとともに、農業従事者の高齢化が進む中山間での長大な畦畔法面の管理作業を支援する畦畔管理マニュアルを作成した。生分解性マルチの分解に植生被覆の程度が関係することやマルチ下での温度や水分変化を明らかにした。 |
カテゴリ | 病害虫 畦畔管理 軽労化 栽培技術 雑草 除草剤 施肥 大豆 中山間地域 低コスト ねぎ 播種 ほうれんそう |