課題名 | f.土着天敵等を活用した虫害抑制技術の開発 |
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課題番号 | 200709519 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,総合的害虫管理研究チーム 農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,総合的害虫管理研究チーム |
協力分担関係 |
富士フレーバー(株) 佐賀大学 千葉県農業総合研究センター 宮崎大学 イスラエル国農業省 神戸大学 森林総合研究所 熊本県農業試験場 広島大学 兵庫県農業総研究センター |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 1)トマト、ピーマンに非病原性フザリウム菌(F13系統)とトバモウイルス属弱毒ウイルスを重複感染させることにより、化学農薬施用と同程度にネコブセンチュウの被害を軽減できることを明らかにした。2)ホソヘリカメムシ雄成虫の同種他個体に対する誘引性は個体間差が大きく、フェロモン主成分の保持量と正の相関があること、フェロモンに誘引される雄成虫は誘引性を高める協力成分を保持することを解明した。3)大豆ほ場に侵入するホソヘリカメムシの発生源と越冬場所を解明した。4)ダイズシストセンチュウの天敵微生物としてPaecilomyces lilacinusを同定し、この菌の施用によりセンチュウの増殖を50%抑制可能なこと、対抗植物であるクロタラリアと堆肥を施用すると効果が一層高まることをほ場試験により明らかにした。5)ネコブセンチュウの感染抑制効果を有するトリコデルマ菌のスクリーニングを実施し、有望な5株を発見した。6)北陸地域においては、水稲の重要害虫であるツマグロヨコバイの越冬世代の寄主植物はスズメノテッポウに限定されることを明らかにした。7)キャベツのワックスレス型品種では、普通型品種に比べ土着の寄生性天敵の寄生率が顕著に高いことを明らかにした。8)広食性の重要害虫であるハスモンヨトウに対して昆虫捕食性線虫Steinernema litoraleは即効性があり、かつ生残能力が高いことを実証した。9)水稲害虫の天敵であるクモ類とその代替餌となるユスリカ類の発生は堆肥の施肥量と正の相関があることを明らかにした。10)キャベツの主要なチョウ目害虫3種をヨトウガNPV(核多角体病ウイルス)とGV(顆粒病ウイルス)由来の感染促進物質によって同時防除できることを解明した。11)ハダニ類の有力天敵であるミヤコカブリダニに対する主要な農薬7剤の影響を多角的に評価し、毒性は低くても捕食量や産卵数に影響を与える剤があることを明らかにした。 |
カテゴリ | 病害虫 害虫 カメムシ キャベツ 施肥 大豆 土着天敵 トマト 農薬 ピーマン 品種 フェロモン 防除 |