課題名 | u.中山間・傾斜地における環境調和型野菜花き生産技術の開発 |
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課題番号 | 200709534 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,環境保全型野菜研究チーム |
協力分担関係 |
奈良県農業試験場 近畿大学 徳島農研 兵庫県立農林水産技術総合センター 愛媛農試 愛媛大学 マメトラ四国機器株式会社 東予園芸農業協同組合 東罐興産(株) 東京農工大 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2007 |
摘要 | 中山間・傾斜地において有効な環境保全型の野菜花き生産のため、減農薬栽培管理技術や作業の軽労化技術の開発を図り、以下に示す成果を得た。1)アブラムシの天敵である日本産ショクガタマバエの休眠反応に対する日長と温度の影響を明らかにするとともに、ショクガタマバエをバンカー法で利用する場合のバンカー植物と代替餌として、春期および夏期はソルゴーとヒエノアブラムシ、秋期および冬期は大麦とムギクビレアブラムシの組合せが適することを示した。また、ショクガタマバエの飼育法をとりまとめて論文等で公表した。減農薬管理したなすの半促成栽培で問題となる害虫種およびその発生消長を調査し、バンカー法および混作を含む害虫管理技術の効果を検証した。2)高精度施用機構によりペレット有機物を局所施用する歩行型の畝立て施肥マルチャを試作した。作成したプログラムによって肥料散布量をパソコンから制御し、散布誤差は8%未満で概ね良好に散布できた。繰出特性はペレット肥料の形状や繰出ロールの回転速度の影響を受け、粒の形状が小さく不均一で硬い肥料に対しては試作コントローラの性能がやや不足であったため、動作安定性を改善し、施用機構の汎用性を高めることを今後の課題とした。3)培地冷却能を有する排液循環型いちご高設栽培装置において培地冷却部の改良を進めた。培地昇温抑制装置の改良により、高温年でも日中の培地温度を最高25℃前後に抑えられ、その結果一次腋花房の収穫が早まって連続出蕾性が向上し、年内収量を1.5倍に高めることを可能とした。4)減・無農薬栽培技術を用いて生産された野菜の販売先を確保し販売額を拡大するための方策について、南丹市美山町の取組と他地域の取組を、農家実態調査と消費動向調査に基づいて比較し、環境調和型生産が地域に定着するためには、販売面での生産者と関係機関との連携が重要であることを指摘した。 |
カテゴリ | 肥料 病害虫 いちご 害虫 管理技術 傾斜地 軽労化 栽培技術 施肥 中山間地域 なす 農薬 ひえ 肥料散布 |