道産稲ワラ等を活用した低コスト飼養技術の開発

課題名 道産稲ワラ等を活用した低コスト飼養技術の開発
研究機関名 北海道立畜産試験場
研究分担 家畜生産部肉牛飼養科
育種科
畜産工学部代謝生理科
研究期間 H13~15
年度 2003
摘要 目的:道産の稲わら、麦稈など未利用の粗飼料資源、馬鈴薯デンプン粕などの地域農産副産物、自給飼料トウモロコシサイレージなどの資源・飼料を有効活用するために、飼料としての品質評価や特性解明、家畜に対する給与効果、肉質を向上させる給与技術などの問題について解決を図る。方法:1)自給飼料を有効に活用した肉用牛肥育技術の開発(1)道産稲ワラ、麦桿(小麦)および遅刈乾草の給与効果と産肉性肥育後期(15~28か月齢)に粗飼料として、道産稲ワラ、麦桿(小麦)および遅刈乾草を給与する3処理区(それぞれ、稲ワラ区、麦桿区および乾草区とする)を設定した。試験は頭数を確保するため2回行った。 (2)肥育牛における稲ワラ、麦桿の飼料特性解明 ルーメンフィステル装着黒毛和種去勢牛6頭を濃厚飼料多給(8kg/日)で飼養し、3つの粗飼料源として道産稲ワラ(北見産)、麦稈(十勝産)および乾草を細切して(2kg/日)ラテン方格に従って配置し27日間給与した。21日目にYbで媒染したこれら粗飼料片をルーメンフィステルより投与し、経時的に採糞して、試験飼料の消化管内通過速度を測定した。測定項目は試験飼料の一般成分、ルーメン内容物のルーメンマット形成飼料片の粒度分布、VFA濃度、および採食・反芻行動である。 (3)稲ワラロールベールサイレージの給与技術 乾燥調製しにくい稲ワラをロールベールサイレージに調製し、黒毛和種肥育牛への給与効果と産肉性について検討した。(4)トウモロコシサイレージ給与による濃厚飼料節減効果と産肉性:トウモロコシサイレージ給与量を3水準(無給、少給、多給)とした乳用種肥育牛の肥育試験を行い、濃厚飼料節減効果と産肉性への影響について検討した。(1)澱粉粕を用いた自家配合飼料の調製法、栄養価および貯蔵性 澱粉粕に豆腐粕、乾燥澱粉粕、馬鈴薯皮などを混合して作成したサイレージの飼料成分および栄養価を測定した。(2)澱粉粕等を用いた自家配合飼料の給与が乳用種去勢牛の産肉性に及ぼす影響 澱粉粕等を用いた自家配合飼料の給与が濃厚飼料節減効果および産肉性に及ぼす影響について検討した。成績の概要:1)-(1)(i)肥育期間の発育は、1回目および2回目の肥育試験とも処理区間で差がなく、終了時体重および枝肉量もほとんど差がみられなかった。(ii)肥育期間の粗飼料および濃厚飼料の採食量は1回目および2回目の肥育試験とも処理区間で差がなかった。(iii)枝肉量、ロース芯面積、バラ部厚 および皮下脂肪厚は、1回目および2回目の肥育試験とも処理区間で差が認められなかった。(iv)肉質等級4以上の頭数は、処理区間で血統にによるばらつきが認められたが、1回目の試験の肉質等級4以上率は40~75%であり、全道平均の30%より高かった。(v)BCS No.および胸最長筋の脂肪含量は処理区間で有意な差がなかった。(vi)筋肉内脂肪の脂肪酸組成は処理区間で差がなかった1)-(2)(i)供試粗飼料のNDF、ADFおよびADL含量は麦稈、乾草、稲ワラの順に多かった。これらを粉砕して90%を2mmの篩を通過させるまでに要した消費電力は、麦稈、稲ワラ、乾草の順に大きく、物理的に麦稈、稲ワラ、乾草の順に粗剛である考えられた。(ii)供試粗飼料片のルーメン内通過速度は、乾草、稲ワラ、麦稈の順に速く、前消化管内滞留時間はこの順に短い傾向がみられた。(iii)ルーメンマットの一部を採取し、湿式法で粒度を分析した。粒度分布はLarge particles(LP, ≧1180μm篩上残留分画)、Small particles(SP, 47~600μm篩上残留分画)および可溶性分画(SOL, 47μm篩上通過残留分画)の割合で示した。粒度分布は粗飼料間で差がみられなかった。(iv)各粗飼料給与間のルーメンの総VFA濃度は9.3~10.3mmol/dlおよび酢酸:プロピオン酸:酪酸のモル比は60.8~62.9:24.6~26.5:12.5~13.5であり、有意な差がみられなかった。(v)1日の採食時間は飼料間に有意な差がなく、1日の反芻時間は、麦稈区、稲ワラ区が乾草区に比べ有意に長かった1)-(3)、(4)および2)については試験を継続中である。
研究対象 肉用牛
戦略 畜産
専門
部門 飼養管理
カテゴリ 乾燥 小麦 飼育技術 低コスト トウモロコシサイレージ 肉牛 ばら

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