| タイトル |
施設軟弱野菜に施用した牛ふん堆肥由来窒素の吸収利用 |
| 担当機関 |
兵庫県立中央農業技術センター |
| 研究期間 |
1995~1997 |
| 研究担当者 |
桑名 健夫
三好 昭宏
西口 真嗣
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
重窒素で標識した牛ふん堆肥を施用して、春夏期に軟弱野菜を連続3作栽培し、堆肥由来窒素の利用率を検討した結果、3作合計で25.5~31.3%、窒素吸収量は約5~6kg/10aである。利用率、寄与率とも堆肥連用土壌に比べ無施用土壌がやや高い。
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| 背景・ねらい |
環境保全型農業が推進され、堆肥からの窒素発現量がどの程度かを明らかにすることが望まれている。そこで、重窒素で標識した牛ふん堆肥を用い、軟弱野菜の窒素全吸収量に占める堆肥由来窒素の寄与率、吸収利用率を検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 神戸市西区の施設軟弱野菜ほ場において、表1に示した ア)堆肥連用土壌、イ)堆肥無施用土壌(いずれも細粒灰色低地土、埴壌土)を供試し、完熟15 N堆肥(1.286atom%:水分80.5%、乾物当たり全窒素3.32%、炭素率10.5)を3t/10a相当量を1作目作付け前のみ施用し、堆肥由来窒素の利用率を検討する。
- 堆肥由来窒素吸収量は、堆肥連用土壌の場合、1作目のコマツナ(5/25播種~6/23収穫)では2.12kg/10a、2作目のコマツナ(7/1~7/23)では 1.09kg/10a、3作目のシュンギク(8/10~9/21)では 1.75kg/10aで、窒素吸収全量に占める堆肥由来窒素の寄与率は 11.1~15.3%である。堆肥無施用土壌の場合、1作目では 2.39kg/10a、2作目では 1.57kg/10a、3作目では 2.11kg/10a、寄与率は、11.1~14.2%である(表2)。
- 堆肥連用土壌の場合、1作目には堆肥中窒素成分の 10.9%が、2作目には 5.6%が、3作目には 9.0%が吸収され、3作で合計25.5%が吸収利用される。 堆肥無施用土壌の場合、1作目には 12.3%、2作目には 8.1%、3作目には 10.9%、3作で合計31.3%が吸収利用される(図1)。
- 堆肥を施用すると、施設軟弱野菜栽培では1作あたり2kg/10a程度の窒素が吸収利用されるため、相当量の減肥料が可能となる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 春夏作の施設軟弱野菜栽培に適応できる。
- 堆肥施用時の肥料施用量調整のための技術資料として活用できる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
肥料
こまつな
しゅんぎく
播種
野菜栽培
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