自動牛体ブラシの有用性

タイトル 自動牛体ブラシの有用性
担当機関 根釧農業試験場
研究期間 2005~2005
研究担当者 堂腰 顕
高橋圭二
大坂郁夫
発行年度 2005
要約 牛との接触によるブラシの傾きを検出して自動で回転する自動牛体ブラシは、特別な馴致をしなくとも設置後1週間程度でほぼ全ての牛が利用する。牛の利用部位は尻が最も多く、続いて頭の利用が多く見られ、1日1頭あたり20~30分利用する。このブラシによって牛体の背中の体毛やほこりなどを落とすことができる。
キーワード ウシ、乳用牛
背景・ねらい
近年、多くの種類の牛体用ブラシが開発・販売されており、生産現場に導入されているが、牛の利用性や効果など不明な部分が多い。本試験では、牛との接触によるブラシの傾き検出して自動で回転する自動牛体ブラシのフリーストール牛群内での利用頭数、利用時間等を調査し、牛体ブラシが乳牛行動、生産性に及ぼす影響について検討する。

成果の内容・特徴 1.本試験で用いた自動牛体ブラシは、回転軸付きモータと円筒型ブラシから成る。ブラシはナイロン製で、牛がブラシに接触して4度以上傾くと8秒間回転する(表1,写真1)。
2.特別な馴致をしなくとも、ブラシ設置直後から数頭の牛が利用し始め、ブラシ設置後1週間程度でほぼ全ての牛が利用する(図1)。
3.1日1頭あたりのブラシの利用時間は20~30分であることから、搾乳時間などを除く利用可能な時間を1日20時間とするとブラシ1台あたりの利用頭数は40~60頭程度である。
4.1回あたりの利用時間は3分以下が最も多く、60~80%の牛は5分以内の利用であるが、10分以上の出現も10%前後見られる。
5.ブラシを最も多くの牛が利用する時間帯は18~20時であり、採食のピークの後であった。これはブラシを飼槽側の通路に設置したためであると考えられる。夜間から朝の給飼前の21~10時は少なかったが、少なくとも1日を通じて利用されない時間帯はない。
6.牛の利用部位は尻(38%)が最も多く、続いて頭(30%)の利用が多い。
7.ブラシを利用している牛では背中の体毛やほこりなどが落ちる様子が観察され、布テープを付着させたときの付着物重量も設置前に比べて設置後約1ヶ月で3分の1に低下し、その後も持続する(図2)。
設置前後での乾物摂取量(設置前23.8kg/日、設置後23.4kg/日)および脂肪補正乳量(設置前37.9kg/日、設置後35.8kg/日)に有意差はなかった。

成果の活用面・留意点
1.牛舎内の天井や梁などを使って3点で吊して設置するため、牛の頭部だけでなく、背や尻のブラッシングも可能である。
2.発情発見のためにテイルペイントを利用している場合には、ブラシによる剥離が発生する。
図表1 213642-1.jpg
図表2 213642-2.jpg
カテゴリ 乳牛

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