| タイトル |
高能力乳用牛の体細胞核移植胚によるクローン牛生産 |
| 担当機関 |
山梨県酪農試験場 |
| 研究期間 |
2000~2001 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
高能力乳用牛からのクローン牛生産を目的として、皮膚由来細胞を用いた体細胞核移植胚の作出と移植試験を実施したところ、8頭のクローン牛を生産できた。
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| 背景・ねらい |
優良牛を大量生産する手段として、体細胞の核移植技術は極めて有用である。そこで、高能力乳用牛からのクローン牛生産を目的として、体細胞核移植胚の作出と胚移植による子ウシ生産を試みた。
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| 成果の内容・特徴 |
- 高能力ホルスタイン種雌牛の頚部皮膚より採取した細胞を10%FBS加DMEM/F-12培地・低酸素条件下で8日間(途中1回継代)培養し、1.8Mエチレングリコールを用いた緩慢凍結法により凍結保存した。
- 細胞を融解後、4~5日間の血清飢餓処理を行って核移植を行い、7~9日目に発生した胚盤胞を受胚牛へ1~3胚移植した。
- レシピエント卵子の成熟培養ならびに核移植胚の発生培養に無血清培地(成熟培養=IVMD-101培地・発生培養=IVD-101培地/機能性ペプチド研)を使用したところ、体細胞核移植胚の胚盤胞への発生率は36.3%であった(表1)。
- 作出した体細胞核移植胚31個を延べ21頭に移植したところ、11頭が受胎し受胎率は52.4%であった(表2)。
- 受胎した受胚牛11頭のうち5頭は45~180日目に流産した。妊娠継続した6頭から8頭のクローン産子が得られたが、うち2頭については羊水誤嚥による死産および生後直死であった(表3)。現在6頭が育成中である。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 体細胞核移植胚は流産率が高く、産子の生存率も通常に比べ低い。今後、正常胚の選定技術や流産防止法、分娩管理方法について検討する必要がある。
- 細胞提供牛と体細胞クローンとの能力検証、クローン間の斉一性を検証する必要がある。
- クローン牛を供試することで、遺伝形質の違いが問題となる種々の試験の精度向上、効率化が図られると考えられる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
機能性
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